□Mizuno Wave Rebellion Pro2登場
テーマは『スピードは反発に宿る』あの Wave Rebellion series(ウエーブリベリオンシリーズ)のニューモデルが発表された。
MIZUNOの発表会に行ってきました!!
イベントの様子はYouTubeショート動画にてご覧になれます↓
https://youtube.com/shorts/fyAAB3wMxBg?si=fgbdbZjHEr49PT2I
中でも大きな注目はWave Ribellion Pro2(以下:リベリオンプロ2)のアップデイトだ。このモデルは、一言で言って"サプライズ"塊。ルックス、そして、その走り心地、すべてにおいてそう。
この形状で、なんとワールドアスレチックス(以下: WA)のシューズルールの基準を当然満たしているので、選手はレースで使用出来るが、計測するところによっては50mm以上の厚みがあり、まさに2017年に"発明"された“速く走る概念“にすら挑戦状を叩きつけるような機能性のMizunoのスーパーシューズ、それがリベリオンプロ2と言っていいだろう。
リベリオンプロ2と同時にWave Rebellion Flash2(ウエーブリベリオンフラッシュ2 以下:フラッシュ2)とWave Rebellion Sonic2(ウエーブリベリオンソニック2 以下:ソニック2)も発表された。
スピードランニングにおけるスムーズネスをあらゆるランナーに追求したラインナップで、フラッシュ2は構造的にも市民ランナーの味方、こちらのアップデイトも注目したい。
□スーパーシューズの要素をさらに強めたモデルになった
とにかくトップモデル、リベリオンプロ2は、あの前モデルと比較しても、スーパーシューズのスーパーシューズたる要素をさらに強めた形になっているから驚きだ。
最強ナイロン分子のPEBA(ペバ)ベースのミッドソールで上層部Enargy Lite Plus(エナジーライトプラス)は構成されて、下層部のEnargy Lite(エナジーライト)もスーパクリティカルフォームで生成、容積として32%アップする単純に素材自体のバウンドも高まる構造になった。
リブデザイン、中速部巻き上げ構造の6倍の剛性になったカーボンファイバープレートが間にサンドイッチされ、スーパーシューズとしての“パーツ“は大いに強化された。
さらに、彼らがそれらに次ぐ第3の機能と呼ぶ、踵がないデザイン、オリジナリティー溢れるルックス『スムーズスピードアシスト』を見直したこと、これがアップデイトキーであり、ポイントはその傾斜角度だ。
□スムーズスピードアシストを再設計
初代リベリオンプロは、今年の1月2日箱根駅伝の当日に発表される学生に向けたプロモーションであったが、残念ながら本戦でのこの商品着用者がゼロ(Mizuno着用者は1名)に終わる苦渋を舐めさせられた。
今回、100名を超える選手のヒアリングを経て、結局、彼らの距離走ペースのキロ3分40秒にハマっているが、トップスピードでは感触が良くないことが判明したのだ。果たして、その角度を学生ランナーのトップスピード、キロ3分に再調整、スターティングブロックの上に乗ってそのまま走るような感覚の傾斜のこの大胆な設計になったわけだ。
早速履いてみると、ハイヒールのように踵が上がり、まさに“つま先立ち“の履き心地。なるほどそれがキロ3分の角度か、具体的には、この角度、発売済モデルWave Duel Pro(ウェーブデュエルプロ)の傾斜角と同じということ。なるほど、あのときの衝撃が蘇る角度だ。
それゆえ、ふくらはぎに負担がかかるなイメージだが、これが不思議なもので、走り出すとふくらはぎに負担感はまるでない。これが『スムーズスピードアシスト』だ、面白い。
□速く走れてしまうシューズ、リベリオンプロ2
結局、シューズの1番盛り上がったポイントが実質“踵“になり、走行時はそこで安定。支持するポイントと足首の位置の関係からテコの原理が働き、ふくらはぎの負担も軽減させる原理だ。
そして、もう1つ、中速部巻き上げ構造のソールからも部分的に見えるカーボンファーバープレートがそのポジションでの安定をさらに強化する構造になった。つまり、キロ3分の強い前傾角度を保ったまま、そのポジションで安定する構造という事になるということだ。
通常のスーパーシューズではカーボンファイバープレートは前傾を誘導するようなレバーのような役割と蹴り出し安定を作っているが、まさにこのリベロンプロ2では、ランニングの着地時に踵が落ち込むような後傾するポイントをカーボンファイバープレートがフォロー、まさに蹴り出しの安定感に特化したものになっていると言えよう。
走りだすとスターティングブロックの上に乗ったまま、どんどん前に押されて、まさに"速く走れてしまう"そんな推進力、初代リベリオンプロとは推進力が全然違う。
□ミズノ開発人材の若返り、フットワークの良さ光る
こんな大胆な発想は、若返りしたミズノの開発に関わる人材が生み出している。先月末に開催された北米最大の見本市 THE RUNNING EVENT(ランニングイベント)にも単身乗り込み商品のプロモーションを仕掛けるなど、そんなフットワークが良いそんなチームから生まれた柔軟な発想の商品がリベリオンプロ2と言えるだろう。
今回は悲願、箱根駅伝での着用は、機能性を背景にきっと叶うのであろうが、とは言え、市民ランナーは、この“スタブロ““ハイヒールスタイル“を履きこなせるのかどうか、という一抹の不安は払拭できない。
リベリオンプロ2同様に、Mizuno Enargy Lite Puls(ミズノエナジーライトプラス)が上層に配置されて強い反発弾性を生み出す。違うのは下層がウエーブライダー27に搭載されているMizunoEnargy(ミズノエナジー)であること、それらがサンドイッチしているのがナイロンにグラスファイバーを含水させたTPUのMizuno Waveプレートであることだ。プレートは幅も変えて、より安定することを選んだ作りになっているのだ。
つまり、反発弾性の強い素材と安定要素の強い素材のハーフハーフミッドソールにして、“スピードが出過ぎない“構造、むしろ、ある一定のスピードを安定させるモデルと言っていい。グラスファイバープレートもコントロールしやすい素材だ。
これはアスリートからすると耐久性もある距離走用シューズだが、市民ランナーにとっては、前半を“速く走れしまう“シューズではなくて、距離全体をコントロールする、ある程度のスピードを安定させる、サブ4は達成して、その上の目標を達成したいというランナーのニーズ、市場トレンドを掴んだ素晴らしい選択肢になるだろう。
価格も18700円、このモデルは、ちょっと高い目標を持った市民ランナーに高評価が間違いないだろう。
□リベリオンシリーズが待ちきれない
箱根駅伝前の12/22にまずリベリオンプロ2が発売されて、年をあけて、リベリオンフラッシュ2とテンポアップモデル、ソニック2は1/19に発売される。
リベリオンプロ2は、絶対スピードのキロ3分のみの使用ではもちろんなくて、そのランナーの相対スピードで速いスピードを応援してくれるモデルあることを追記しておこう。絶対スピードなら4分台、サブ3ランナーまでをイメージして作っているという。
フルマラソンの4時間前後の目標達成のためなら、それは愚策になる。リベリオンフラッシュ2を選んだ方が良い結果が得られるだろう。こちらは5分台までを想定してる。ただ、後半に課題があるならWave Rider 27(ウエーブライダー27)だっていい。
この“速く走れちゃう機能性“は、フルではなくて、ハーフだったり、10Kや5Kだったり、工夫すればもっと多くのランナーが履けるということになる。箱根駅伝で学生がリベリオンプロ2を履いているのと見て、買ってしまいたいと思ったら買って5Kを頑張ってみるのももヨシだと思う。
どこまで消えない不安な感覚は、2017年のあのときと同じだ。もしかしたらこれは大いなる進化かもしれない。発売後は私もこのリベリオンプロ2を履いてレースを走りたい。今からリベリオンシリーズの発売が待ちきれない。
Mizuno ホームページ
Mizuno Wave Rebellion Pro2 予約サイト
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/attgrp/U1GD2417/_
Mizuno Wave Rebellion Flash2 予約サイト
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/attgrp/J1GC2435/
Mizuno Wave Rebellion Sonic2 予約サイト
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/attgrp/J1GC2430/
シューズのカテゴリーなど詳細は、「FS☆ランニングシューズガイド2023-2024」を参照ください
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JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
みなさん、こんにちは
ジャストフィットのお手伝い、FS☆ランニング代表:シューズアドバイザー藤原です。
さて、YouTubeチャンネル『シューズアドバイザー藤原』にてわたしの好きなシューズを取り上げて、30分間忖度なしに語るだけのライブ配信『シューズアドバイザー藤原のこの話、独り言です』を毎週お送りしています。
ネタが尽きるまで配信しますので、
まだ見てない
見たことない
みなさんは、アーカイブが残っています、是非是非ご覧になって下さい。そして、今回はそのN0.1-No.3まで動画を文字に要約しておきますのでそちらから内容軽く確認頂ければと思いますよ。
では、早速。
第一回は『 Saucony Triumph 21』編をお届けました!
前作、サッカニートライアンフ20は、クッション感、接地安定性、そして、ガイドが気持ちいいシューズで、『2022年シューズアドバイザー藤原ベストデイリートレーナー』受賞したモデルです。あっ、そんな賞はないんですけどね(笑)
とにかくいい、最新技術が詰まったモデルでした。
そして、今回の21代目はマイナーチェンジ。良さを残しつつ、アップデイトされてこちらも超おすすめです。何故か?
価格がまず¥17,600円と最近の各ブランドのデイリートレーナーの価格帯からするとリーズナブルと言えそうです。
ちなみに前作20代目はセールでもっとお安いです↓
パワーラン+のクッションは、同社エンドルフィンシリーズのパワーランPBとフィーリングこそソフトバウンドで似ていますが、似て異なるものになっています。ソフトライドとデイリートレーナーに必要な接地の安定感からの10mmDropの坂道ソールはクイックなガイド感があって、ゆっくりのペースを強力にサポートします。
今回のモデルは編み込み技術で作られたジャカードアッパーになって、収縮性があり、前作エンジニアードメッシュアッパーは前足部が広めだったのに対して、もっと広い足幅のランナーにもフィットするアッパーになりました。
幅が広いわけではない、細いランナーは、是非21代目を履いてみてください。
また、レディースサイズだけですが、例えば、通常のブランドがUS6.5を23.5cmと表示するのに対して、サッカニーはUS6.5を23.0cmと表示していますので、いつもと同じサイズですと少し大きめに感じる方もいらっしゃるのでご注意ください。
購入はこちらからどうぞ!
そして、第2回は『MIZUNO WAVE RIDER27』を取り上げました!
注目度が高くライブアーカイブなのに5000PVを超えていますね。
MIZUNO WAVE RIDER27はアメリカの戦略商品として開発されてからはや27年。ミズノ定番中の定番のデイリートレーナーモデルです。まあ、まずは、今どきビックリの¥14,850のプライス。安いです。
ただ、これが”安かろう悪かろう”ではないのでここで取り上げていますからね(笑)
12mm Dropと業界最高ドロップ級で、強く前にガイドするソールユニットになっているのが特徴。HOKA出現以来、5mm前後のロードロップスタイルがトレンドになる中、一周まわって斬新な存在感があるシューズですね。
踵と前足部との差が1.2cmあるということは、踏み付け部分はかなり薄くなるので、まあまあ強い蹴り出しもできるけど、踵まわりが守られている感じのあるDo It All(なんでもできる)スタイルのニュートラルデイリートレーナーです。
ミズノといえばなんと言っても、MIZUNO WAVE。波型樹脂ウエーブは踵の安定感に圧倒的な存在感があるんです。特に業界を見渡しても珍しい踵外側のサポートにもつながり、O脚傾向のランナーに強い味方のモデルですね。
樹脂プレートが入ることで、少し硬いという声があったのですが、プレートの位置を前方にスライドさせたこと、全面に使われたミズノエナジーのクッション性が以前より高い素材になっていることで、それをフォローしていますね。
27代目はアッパーだけのマイナーチェンジなのですが、最新作のエンジニアードメッシュアッパーのフィット感は最高です。フィット感を求めるランナーは、是非27にしてください!
購入はこちらからどうぞ↓
第3回は『HOKA クリフトン9』編を配信しました!
↑関連動画も是非ご覧ください
HOKA クリフトン9は言わずがなの名作シリーズ。みなさんも1足は履いたことがあるモデルかもしれませんね。業界にロードロップスタイルを定着させた意義はとても大きいんですよ。
5mm Dropのスタイルは舟底になったソール形状を持つモデルで、ランナー自身が少し揺らしにいくと自然がガイドをしてくれるような、ハイドロップのオートマチック感に対して、ドライブモード付きオーマ車のような、クラッチなしでギアを入れられるような感覚があり、ハイドロップシューズとのコンビネーションも抜群なスタイルです。
ソフトなマシュマロクッションで数年うたっていましたが、マシュマロは耐久性にやや問題がありました。最新モデルの9は沈み込みすぎないクッション感になっていて、安定要素を高めた仕様になっています。またアウトソールのブロックも増えて、以前より耐久面はかなりあがったと思いますよ。
価格は¥20,900と微増していますが、『無人島に持っていくなら・・・』という形容をさせて頂いているように、普段履きから、デイリーマイル、ちょっとしたテンポアップまで対応できるDo It Allモデル。27.0cmで250gを切る重量はすごい!
購入はこちらからどうぞ↓
次回第4回以降を書き下ろしていく予定です!お楽しみに!!
FS☆ランニング シューズガイド2023-24も確認ください。
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□30代目のゲルカヤノシリーズがリリース
「途切れない安定感、最後まで続く信頼感」という謳い文句の30代目、アシックスゲルカヤノがフルモデルチェンジをしました。
ちなみに、他のブランドを見渡してみても、こんなロングセラーモデルはそう多くないんですよ。時代のニーズがどんどん変わる現代環境下で、ロングセラーの座に座り続けるのは至難の技。そんな超ロングセラーシリーズの一つ、それがゲルカヤノシリーズなんですよね。
1993年にデザイナーの榧野(カヤノ)氏、コードネームKはそのまま商品名になり、それから30年、常に“何を守り、何を変えるか“のせめぎあい、そのバランス感を求められるのがロングセラーモデルの宿命。そして、それは概してやや保守的になりがちですし、また消費者もそれを望んでいることも少なくないですよね。
時代のニーズに合わせた機能性を搭載してきたフラッグシップモデルであるカヤノでは、30年目を迎えるにあわせて、技術の進化や環境の変化著しい現代に合わせて進化ペースをアップ、開発担当の中村氏いわく、90:10、80:20で変えない、というイメージの物作りであったカヤノは今回、変ないと変えるのバランス感を約50:50(フィフィティ・フィフティ)で考えたそうです。
ただ続いているというだけ状態と、存在意義が強く・大きい状態は違います。30年続くロングセラーとしてその真価を問われるモデルチェンジが今回のゲルカヤノ30だったわけです。
開発に携わったアシックスの面々
□ 快適性は大きく向上、ピュアゲルの貢献大
まさに今回のテーマは快適性と安定性の両立でした。今まで、カヤノ29も含めて、スタビリティートレーナーは、真面目、硬い、いいのは分かるけど・・・という本当に必要なランナーに、本当に望んで履いてもらえるようなスタイルであったかというと改善の余地はあったかもしれません。今回、コンフォート感もあり快適であるけど、スタビリティートレーナーとしての機能性も有効であるものというより高みを目指したわけです。
快適な要素としてピュアゲルを搭載したことがまず特筆すべきです。ゲルニンバス25に先行搭載されて評判がいい、ビジブルゲルではないスタイル。従来の素材より65%柔らかくて、内包されたゲルはソールにサンドイッチされて配置されずソール上面に乗せるように、インナーソールの真下の、寄り足に近い場所に配置されることで、ランナーが快適感をより感じやすい工夫もなされているということです。
また、ソールスタックハイトを単純に4mm厚みが増し4cmソール厚になったことも快適性にプラスしていますね。
□デザインとしても直感的なものにこだわった
デザインを担当した三宅氏は、デザインは直感的に用途が分かるもの、柔らかそうな印象を与えるものにこだわったといいます。例えば内側のパーツの素材の選定、それによる色の出方など、快適性がビジブル化されているか、最後の最後までこだわったそうです。
「4Dガイダンスシステム」もまさにデザインがなせるスタビリティーの機能性。
ソール全体構造=デザインが計算され織りなすスタビリティー機能になっています。
ソール全体のワイドなプラットフォームのソール、ソールの横に湾曲した大きな張り出し感、そして、後にも張り出すようなソールプラットフォーム構造と、そのふわっとした、どしっとしたソールデザインが、すでにビジュアルでもソフトで安定感をイメージさせますよね。
4Dガイダンスシステムの4つの柱
開発担当の中村氏
□発想の転換、これは従来のスタビリティーの概念を変えた
そして、4Dガイダンスの最後のパーツである内側に組み込まれたグレーの素材部分。これは従来のスタビリティーの概念を変える新しい発想だと言っていいです。
従来スタビリティーの概念では、硬い樹脂パーツやソール硬度を変えて硬いパーツを足の内側への倒れ込みを抑えるような構造が一般的でした。これは効果が高い反面、結果、快適性と天秤にかけるように突き上げ感や硬さを生み出すことになっていました。
トドメはバイオメカの権威B・ニグ氏の過回内などプロネートとの怪我の関係性に関する論文の影響もあり、各メーカー従来発想に留まらない新しい発想が求められていることは明らかでした。
他社の商品も見渡しても、安定感を作るトレンドは、スーパクリティカルなどソール素材の軽量化技術からプラットフォームを肥大させる方向にいっていることは明白です。
しかし、この内側のグレーパーツが硬度が硬いからではなく、むしろ柔らかくて、このカタチでスタビリティー機能を果たすという画期的なもの。
赤丸がそのパーツ
□従来の概念を覆すゲームチェンジャー、ゲルカヤノ30
このグレー部分のデザインと素材硬度は、足が内側に倒れたときに、硬いパーツで突き上げるのではなく、むしろ、柔らかい素材で突き返す、確かにこれだと突き上げ感がないわけですよね「柔よく剛を制す」ほんと斬新です。
こんなソフトなスタビリティーシューズを履いたことがないです。当日は2K程度のランニングでしたが、こんなにソフトでニュートラル感のあるモデルは、快適だけど実際スタビリティーシューズとしての役割は果たしているのか、素朴に疑問を感じました。
でも後日すぐにその答えは出ました。FSラボで自分の足の姿勢を撮ってみたところ、こんなソフトで従来のような突き上げ感はないのに、Twwiterの動画のようにスタビリティーシューズとして機能していていました。これは驚きです。
https://twitter.com/f_shokai_rc/status/1681883791948935168?s=61&t=4OkNXp3UXb_pEiABsTgxtw
つまり、"ニュートラルなフィーリング" だけど、実際は"スタビリティーな機能性がある" ということ。
これは多くのスタビリティーモデルを求めていたランナーの望んでいたことですよね。コンフォートで、知らないうちにステイブル、これ1番スマートなスタイルですよ。
今回のカヤノ30は、29代目までのスタビリティーシューズとして期待に応える機能性の流れは、コンセプトとしてまったく揺るぎなく変えない芯がある中、そして、こういったモデルを使うべきランナーが心の底から求めていた快適性というプラス要素が加わったという、これは従来の概念を覆すゲームチェンジャーになるかもしれない、そう思っています。
ベストスタビリティートレーナーでゲルカヤノ29を紹介しています
アシックスデイリートレーナーモデル履きわけでゲルカヤノ29を紹介しています
シューズの詳細などはFS☆ランニング SHOES GUIDE 2023−24も確認ください
https://www.f-shokai.com/shoesguide2023-24/
JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
JOGとLSD=ロングスローディスタンスの違いを考えたことがありますか?
60分走ることは、60分JOGとも言えるし、60分LSDとも言えますよね。
どっちでも良さそうですが、そうでもない。
特にレース出場などに向けて、もっと速く、もっと長く走りたいという明確な目標があるランナーでは、トレーニング効果を考えたときにこの2つはしっかり区別すべきですね。
トレーニングを変え、路面を変え、そして、シューズを変化させると、カラダに対する変化のバリエーションが増えます。ですから、その用途に合わせたベストなシューズを使うことも大きなポイントになります。それでジョグでもLSDでもその効果が変わるというわけです
わたしは、LSDトレーニングは、ゆっくり走るペース走だと考えています。速く走ってしまってはトレーニングになりません。そもそも、それはJOGですね。
ゆっくり走れないランナーも多いはず。恐らくそれはテンポを上げた方が、フォーム的にはごまかしが効くからでしょう。トレーニング効果としては、まずはフォーム意識がしやすいこと。
ゆっくりだと速い動作ではごまかされている、自分のフォームの無駄が明らかになるわけです。そこをしっかり意識づけしてフォーム改善をすることは、長い目で見て速く走ることに、楽に走ることにもプラスです
そして、距離の概念を壊すのにもLSDは有効。わたしは、“時間“を基準に走ることがベストだと考えています。
30Kの壁を破るのに30K走をする、もし壁を感じているランナーがそうしているのであれば疑問です。問題が起きるのはその30Kより先なわけですよね?
距離を忘れて、ある程度ボリュームのある、レースと同じような時間走ることに耐えるようなそんなカラダの負荷をかけることがポイント、30Kという数字が頭からなくなるためのトレーニングですね。
プラス、ペースはゆっくりで自信をつけること、わたしは52歳の今もフルマラソン2時間35分ですが、30K走はやらずにこのLSDでいつもレースを迎えていますよ。
このようにペースを落とすことは、心肺機能など内的な余裕を作りますが、逆に、地面の接地時間が長くなりやすいカラダには負担が上がる動作になりがち。ですから、シューズ選びが重要です!
シューズは、そのゆっくりを快適にする機能、接地時間を短くするガイド機能がマストなわけです。いわゆるデイリートレーナーならOKですが、その中でもむしろ、重さが少しあるぐらいの方がわたしはいいと思います。
重いものをどこで持ち上げればいいか、それを考えることは重力をうまく使うこのスポーツ、ランニングで求めている何かを掴むきっかけに大いになるのではないかと思います
シューズをうまくガイドしてそして重さをコントロールする。余裕があるペースなのですからそれぐらいトレーニングとしてもいいのでは?
さて『LSDでオススメのシューズ』は、例えば、FSランニングYouTubeチャンネルで紹介したモデルで選ぶと、各ブランドのマックスクッション・マックススタビリティーモデルがイメージ。
HOKA ボンダイ8
https://www.hoka.com/jp/bondi-8/1123202.html
Saucony トライアンフ20
https://www.abc-mart.net/shop/g/g6366730001019/
New Balance FFx モアv4
https://shop.newbalance.jp/shop/g/gMMORTR4
あたりは典型的なLSDシューズと言っていいでしょうね
一方、JOGはもっと自由な概念の有酸素運動です。
ペースは自分の体調やトレーニング内容に合わせてラフでいいと思うんですよね
レストジョグなら調子に合わせて路面も変えてゆっくり芝生でワークアウトを翌日に控えたジョグなら、ビルドアップ的に気分良くあがったり、ジョグにはルールなんてありません。
『ジョグオススメのシューズ』をFSランニングYouTubeチャンネルで紹介したモデルから選ぶとシューズは当然DO IT ALLのデイリートレーナーモデルがオススメになります。
気分が良ければペースを上げたりも対応できそうなクッションとガイド、軽量性にバランス感がある
Adidas Adizero SL
https://shop.adidas.jp/model/LIZ85/
Brooks グリセリン20
https://www.brooksrunning.co.jp/products/detail.php?product_id=1412
Asics ノバブラスト3
https://www.asics.com/jp/ja-jp/gel-nimbus-25/p/1011B547-001.html?width=STANDARD
のようなデイリートレーナーをオススメしたいですね
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その名の通り5000、『5Kレースのみ』という独特なイベント。そして、フルマラソンがないショートディスタンスレースにも関わらず、約7000人のランナーが集まってサンディエゴの海沿いをそれぞれのペースでエンジョイするという、まさに“アメリカのランニングカルチャー“が詰まったランニングフェスティバルです。日本ではなかなかないレースではないですか?
USATF(米国陸上技連盟)認定の列記としたアスリートのイベントでもあります。現在、この種目の世界最高記録はこの場所で達成されたものではないですが、”WORLD'S FASTEST 5K”の名の通り、フラットなファーストコースで、今まで16の世界記録と8つの米国記録を生み出し、あの若き日のE・キプチョゲ選手もこの大会で優勝しています。
画像:meb keflezighi Twitterより
イベント紹介動画
carlsbad5000 homepage
2023年の優勝者には5000ドル、13分20秒をブレイクするとさらに2500ドルの賞金が出て(今年はしなかった)、メンズエリート、ウィメンズエリートがそれぞれ時間差スタート、このレースイベントのフィナーレをグッと引き締める感じなんですよね。
また、エリートは別に、マスターズ(40歳以上)男女とオープン(39歳以下)男女では、500ドルの賞金とブルックスのシューズがもらえるそう。調べてみたら、2023年マスターズ男子の1位は14分48秒でした、アマチュアといっても速い!先日わたしが記録したADIDAS TOKYO CITY RUNで出した16分46秒で、15位相当というレベルです!ちなみに、5歳刻みのエイジグレードでの優勝者にはメダルが贈呈されるそうですが、ちなみにM50でも1位は16分17秒でした!
画像:meb keflezighi Twitterより
エリートからアマチュアの記録を目指すランナーのいろんなグレードがあるイベントですが、エリートの直前には、言わば“メインイベント“ピープルズレースがスタートします。これは、すべての性別、年齢、競争目的ではないランナー、ウォーカーとジョガー対象、あらゆる年齢とペースのランナーを歓迎していて、『ヒモが結べる人なら参加資格あり』とか!キッズレースも別にあります。
自由で、平等、誰もが楽しめる5Kイベントなんですよね。
オーシャンフロントコースの景観を楽しみながら、ゴール後はピザ&ビール2杯が振る舞われる、ジュニアのキッズレースは1マイルか1/2マイルで、チョコレートミルクと動物ビスケットのおやつが付くそう!しかも、これが、なんとエントリー代に入っている、というからビックリです!その他、レースシャツ、公式フィニッシャーメダル、レースの写真と結果などなど、それでエントリー(恐らく早期割引)はたったの33ドル(約4500円)のようです!
オリンピックの銀メダリストであり、ニューヨークシティマラソンとボストンマラソンの優勝者であるレジェントマラソン選手メブ・ケフレンギ氏は共同経営者のようで、彼が全面に出てプロモーションされています。なのに、大会スポンサーはブルックスです。ケフレンギ氏と言えば、Gomeb Speedなど彼の名前が入ったレーシングがあるスケッチャーズがスポンサーですからね。
さて、リアルに出場したランナーの意見はどうか?当日このイベントに参加したRAD RABBITチームの同僚、ロサンジェルス在住のJT・チェスナット氏にチャットインタービューしてその様子を聞いてみました。
藤原:
JT、カールバッド5000お疲れ様でした。写真を見ましたが、めちゃくちゃ楽しそうな雰囲気が伝わってきます。レース当日の天候はいかがでしたか? 快晴、気持ち良さそうな天気に見えますが、暑くないんですか?
J.T.:
レース当日の天気は最高、素晴らしかったです! ありがたいことに、暑すぎませんでした。そよ風が吹いていて、最高気温は 75 度(摂氏24℃)で晴れていました。 私の意見では、それは「完璧なRunning weather 」でしたね。
藤原:
動画でもそう見えますね。ビーチサイドのコースは特に気持ち良さそうです。ちなみに、カールズバッド 5000 は何回目の参加なんですか?
J.T.:
カールズバッド 5000 に参加したのはこれが初めて! 親愛なる友人のが招待してくれたので、ゼッケンを無料で受け取りました。来年もやる予定です。
藤原:
しかし、当日の写真を見ると、ファッションがきまっていますね!レース当日のファッションのポイントに教えてください!
J.T.:
東京マラソンでもそうだったんだけど、メンバーとして所属しているRADRabbit ランニングトップと BOA Runningのセット、今回はDenim 柄ショーツで走りました。 本当にデニムショーツかと思ったと多くコメントをいただきました!
藤原:
確かに本当にデニムみたい!いつもBOAのショーツで決めていますよね。さて、この日のパーフォーマンスは自分にとっていかがでしたか?
J.T.:
私は自分のタイムに非常に満足しています。20:45で走りました。東京マラソン以来、初めてのレースでした。
藤原:
コースはフラットと聞きましたが、実際はどうですか?
J.T.:
コースはフラットで少し傾斜があります。 コーナー、ターンがあり、準備が必要ですね。
藤原:
カールスバッド5000に参加するランナーは、どんなランナーが多かったですか?タイムを目指す人? 楽しんで走る人?
J.T.:
私のフィールドの男性はタイムを目指して、多くの人がPRの目標を追い求めて走っていました。 初出場でしたので個人的にはPR(パーソナルレコード)を目指すつもりはなかったのですが、来年は絶対にトライしてPBしようと思います。もっと成長して藤原みたいになりたいよ!
藤原:
ありがとう。日本ではフルマラソンが流行っていますが、アマチュアアスリートにとっての5,000メートルの楽しみは何ですか?
J.T.:
私はランニング、そしてマラソンが大好きです。 でも、5,000メートルはフィットネスのテストであり、そして、マインドをスッキリさせ、(マラソンから)再充電できるクイックな方法です。あなたのボディーがその瞬間どのようにヒートアップし、機能しているか、そこからあなた自身にその理解を高めることになるでしょう。みんながやることをお勧めします!
日本人ランナーも5Kは速いとか、辛いとかではなくて、彼が言うようにマラソンを走る上でのフィットネステスト、それがいちばん大きいポイントです。ゴール後ピザとビールを楽しむ、そんなベリーアメリカなショートディスタンスレース日本でも、コレありですよね。
2024はボストンマラソンに出場して、その前にカルフォルニアでカースバッド5000に出てみたいな。
JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
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はじめに・・・
今回は、メイドインジャパンにこだわった活動をしているblueoverの渡利ヒトシさんに『スニーカー製造におけるメイドインジャパンの現在位置』というテーマで話を聞きました。私は10年前に大阪でお会いして以来の付き合いですが、今回あらためて現状も含めてインタビューさせて頂きましたね。
blueover ホームページ
blueoverについて 紹介ページ
藤原:
渡利さんは、2011年にメイドインジャパンの火を消してはならないと言う強い信念から、blueoverを立ち上げましたよね。わたしはちょうどその頃お会いしたんだと思うのですが、以前から日本のもの作りは衰退の一途だと言ってました、その現状は今どうですか?
渡利:
藤原さんとお会いした頃は、僕らはこの業界の入り口付近にいるような感じで大変なことばかりでしたが、10年経ってだいぶ僕らのために枠が空いているような感じで、なんとかスニーカーを生産できる体制にはなってきています。
ただ高齢化、人材不足は深刻で、製造してくれているところ(特に縫製業)だって、小さいところでいえば多くが廃業寸前の状態です。
藤原:
なるほど・・・この業界に関わらず日本が抱える構造的な問題でもありますよね。諸外国の人件費の上昇もあってアパレルなどは国内製造回帰の状況もあるような報道を見ましたが、人手がいないと言っていましたね。一度は国内から離れていったわけだから業界としては何を今更感はあるでしょうし。
やはり若い人材はいないですか?
渡利:
アパレルも含めて日本回帰の動きが長期的に続くのか、今だけなのか、という判断も難しいし、それに対して生産体制を増産するような設備投資をするような動きはあまり見られません。シューズを製造するマシン自体も生産していないメーカーが多く、故障したものから部品を取って修理して使っているようなドラマみたいな話が現実です。
若い人材に関していえば、限定的ですがいるにはいます。そういった工場はやはり活気があって、元気な印象を受けることが多いですね。僕らも積極的に若い工場を活用したいとは思っていますが、工賃のこととなると他業界に比べるとまだまだ安く、そういった点で見れば問題を抱えたままだとも言えます。
ですが、少しづつ工賃の改善も行われ始めている兆しもあります。これまでのモノヅクリにおいてのビジネスモデルである大量生産に付随した工賃単価の低下からの脱却が起きているとは感じます。それは工場規模をシュリンクし、少量生産で工賃単価を上げた形で工場を維持していく形ですね。今後作れるところが減っていくのは確実なので、おのずと注文は集まってくるという。今後はそういった形の工場が残っていくのかなとも感じています。そしてその形をとっているのが比較的若い経営者の方たちが多いです。
藤原:
そう意味では若い方の工房のような、大量生産モデルでなければメイドインジャパンも成り立っていくんではないですか?鯖江のメガネとか、岡山デニムのような、『もの作りの灯火は消えない』所か、為替の状況も含めて、海外に輸出していくようなチャンスもあるんじゃないですか?
渡利:
それはありますね。ただ我々が何故日本製にこだわるか、という価値は購入してくれる方と共有したいです。何足も売れたらそりゃ嬉しいですけど、シューズのデザイン意図やこだわり、自分たちが何をしようとしてるのかを理解していただいた上で購入いただければ、なによりうれしい限りです。
あと海外の方に僕らがこだわって作っているラストが通用するのかは知りたい。
藤原:
ラストはいちばん難しいですよね。コンセプトができてソール自体が設計できても、人の足が入ってフィット感を作り出すその形の原型、それを元に立体的にするのがシューズラストです、それはブランドとしての財産ですからね。
まあ、メイドインジャパンと言ってもピンキリで渡利さんのように全てをメイドインジャパンでこだわっているケースはレアでしょう。明らかにどこかのブランドの名品のラストで作っているようなモデルは、シューズ学的にはオリジナルではないと思いますよ。
ラストが違うから個性のある違うシューズなわけで、ラストが同じだったら見た目のデザイン性違ってもそれは同じものですからね。
では、そんな状況を打開する、メイドインジャパンの環境を守っていくポジティブな要素はあるんですか?
渡利:
いくつか考えています。まず、シューズの場合、パーツを縫い合わせる縫製にはすべて人の手でミシンを踏んで縫い合わせています。しかも、この作業工賃は請け負ってもらうにしてもとても安いんです。これを今の若い日本人にやってもらえるかっていうと正直不可能なことだと認識しています。
そのコスト問題に対して、僕たちは今、就労支援施設の方々と協力してこの問題の解決を模索している途中です。その中にも様々な問題があるのでひとつづつ解決していかなければなりませんが、縫製課題に対して何かしらの解決策が打てるのではないかと考えています。
また別案として、自分たちが縫製場を作るということです。つまり自社で工場を作るということ。ですが工賃ベースで組み立てると採算が合わないので、例えば月の半分を縫製、のこり半分をそれ以外の仕事をやってもらうといった形を模索しています。
藤原:
素晴らしい取り組みです。彼らにとってもチャンスですからね、人材はいないわけではない。ちなみに、スポーツシューズ業界は、アディダスのスピードファクトリー構想のようにオートメーション化を進める動きも加速しはじめています。メイドジャパンの活路にオートメーション化もあるんじゃないですか?
渡利:
僕は今時点では考えていないですね。(将来的に導入すべきと判断すれば自動ミシンもありえる)僕らが手がけるプロダクトは大量生産してコストを下げたり、品質を均一にすることをよりも、縫製のちょっとしたムラのような味は残したいんですよ。あくまで人が関わる(人を感じる)モノ作りを継続したいですね。メイドインジャパンにこだわっているのもそんな部分があるので、そういう意味では、僕たちがが目指すところは、地域性あるローカルブランドで少量生産でも長く続けているようなブランドなのかもしれません。
将来的にアトリエ的自社工場も作りたいです、横にファクトリーストアがあるような(笑)このビジネスをはじめたときよりメイドインジャパンのビジネスのスタイルは確実に変化していると思います。
藤原:
日本は失われた30年で、賃金が上がらず、物価も上がらないので、諸外国に競争力で取り残されたという話がNHKで報道されていました。確かにランニングシューズの価格も、以前の12000円ぐらいの価格感の商品が20000円前後になってきていますが、諸外国の水準では今でも12000円の価格感なんでしょう。つまり、日本製は安くうつるってこともありますよね、その辺りの購入に関わる変化はありますか?
渡利:
藤原さんにも履いてもらっているマイキーというモデルは22,880円です。今でもネットなどでたまに高い!と書かれたりすることがありますが、プライスは据えおき販売していたら、いつの間にかスポーツブランドのシューズの価格帯とと差がなくなっていました。それもあるのか商品の売れ行きは好調です。
渡利:
藤原さんにも履いてもらっているマイキーというモデルは22,880円です。今でもネットなどでたまに高い!と書かれたりすることがありますが、プライスは据えおき販売していたら、いつの間にかスポーツブランドのシューズの価格帯とと差がなくなっていました。それもあるのか商品の売れ行きは好調です。
あと、別案件(別ブランドのディレクション)で中国生産に触れる機会もありますが、すでに工賃も高く、結局関税もかかりますから、もはや中国で作る大きなメリットは失われつつあるように感じています。
藤原:
サステナブル・フェアトレードなどSDG'sの観点から言っても、このまま工賃が安い国を探し続けるような生産スタイルは、先進国的なエゴで多様性のある社会にもマイナスですよね。
渡利:
そういう意味でもメイドインジャパンにこだわって長く続けていくことで未来は開けると思っています。大変なことばかりですけど、まあ、充実した日々を送っています。
あと書き・・・
メイドインジャパンは、やはり人材の問題があって、でも可能性がある。それはアイディアで乗り切れるのか、これからの渡利さんの活動が本当に楽しみです。
また以前Doのランニングシューズを作るという取り組みを一緒にしたことがありましたランニングシューズサンプルを履いて走ってテストもしました。メーカーにときにもありましたが、大袈裟かもしれないですが、モノ作りの一端を担うような感じは、わたしもシューズをレビューする、シューズの選び方を案内する立場からも学びも多かったです。
ちなみにそのシューズが話の中でも出てきた「マイキー」の原型だったんですよね。わたしが試したのもちろんメッシュアッパーモデルだったですけどね。
この取り組みは、Doランニングで他のブランドを張り合えるというものではなかったですけど、少なくとも歩きやすいシューズを生み出しましたよね。こんな風にこだわって作られた1足、機会があれば是非、是非みなさんにも履いてもらいですね。
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JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
【ショートディスタンスレースに参加しよう!】
3/26、あいにくの雨天でしたが「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2023」が開催され、わたしもそれに参加してきました。
抽選で選ばれた約400名のランナーが1組から4組に分かれて、神宮外苑特設コースを思い思いのペースで5Kを走り抜けたのですが、まあ、5Kですからね、フルマラソンと違って、この距離なら参加のハードルも低くくて、誰でも参加できますからね。そして、それぞれ自分のペースで神宮外苑の車道のど真ん中を走れるのは気持ち良い体験だったはずですよ。
わたしはガッチガチのアスリート的な楽しみ方。この日は第4組で17位着ながらタイムは16分46秒だったのですが、これはナント、M50のマスターズ道路競技日本記録(従来は17分01秒 3/30現在日本記録へ申請中)となりました!そもそもこの距離の公認レース、公認コースが少なくて記録の申請数が少ないというトリックがあるのですが・・・
もっと、ファンサイドとしても、きっとこの日参加された方々は、悪天候ではありましたが、何だか楽しかったはずですよ。本格的なアスリートから、愛好家ランナーまでも自分なりに一所懸命走って、何だか清々しい、何だか気持ちいい、そんな体験をなさったことではないかと思っています。
ですから、みなさんもフルマラソンばかりでなく、是非ショートディスタンスレースに出ましょう!ということで、ショートディスタンスレースのメリットを紹介していきましょう。
【メリット? カラダのメンテナンスになります!】
いやいや、私はゆっくりタイプだから、5K全力なんてちょっと抵抗がある・・・っていうあなたこそむしろ是非参加してほしいですね!
ゆっくり走ることは、エンジンである心臓は余裕がある動作ですが、一方で、筋的、動作的には動きを小さくなってしまうことでもあります。その慣れた小さな動きを続けることは、カラダの左右差、動作不良(フォーム由来のスピードが出ないなどの不調)につながっていまいがちです。スピードを出すことは、左右の筋肉もダイナミックに使うことになり、また、動作を大きくすることになるので、言わば、カラダのメンテナンス要素があり、結果、怪我予防(もちろんタイムアップにも)にもつながることになります。
また、心臓にも定期的な適度な負荷は不可欠です。何故なら、車に例えるならば、街乗りばかりでは調子が悪くなってしまう、高速に乗ったり、ロングドライブをすることでメンテナンスができますよね、これはランナーでも同じです。時には心拍数を上げて、心臓性能を高める、メンテナンスをすることは長くランニングを続けていく意味でもとても重要です。
そういったテンポアップトレーニングを自分でやれるランナーさんもいるとは思いますが、自分ではなかなかやれないという方こそ、その手っ取り早い手段として、ショートディスタンスレースがいいですよね。
【メリット? 目標のレースにつなげるための現状確認】
この時期だとフルマラソンのレースはひと段落しているとことと思います。来シーズンは、タイムをもっとアップさせたいというランナーこそ、今こそ現状はどのぐらいタイムを目指せるレベルなのか、現状把握をする意味でもショートディスタンスレースはいいですよ。
やはり、フルマラソンの記録のベースは5Kにあります。例えば、わたしはフルマラソンのレースでは5K 18:00のラップを刻んでいくのですが、もしわたしが5Kでも18:00でしか走れなかったとしたら、フルマラソンのペースとしては現実的でないことはわかりますよね。ですから5Kなら常に16分台で走れるように努力しています。
つまり、ベースを上げるトレーニングをした上での、あなたの現状把握ができるのが、ショートディスタンスレースなわけですね。またシーズンが深まる前にスピードを強化!そして現状把握の繰り返しで、その縮めたタイムと実際想定できるマラソンでのラップとの差が余裕になります。
是非、ショートディスタンスレースに出て、現実的な目標設定をする意味でも現状把握に活用しましょう。
【メリット? ショートディスタンレースでシューズ遊びをしよう!】
社会現象になった速く走れる発明、NIKE ヴェイパーフライシリーズのようなスーパーシューズを履いている人はもちろんですが、履いたことがないというランナーも、ショートディスタンスならどうですか?興味がある方ならみんな試してもみてもいいぐらいです。
あくまでフルマラソンディスタンスだと、この走力が問われる部分がありますが、5Kだったらどうですか?そのままの記録でフルマラソン走ったら凄いタイムではないですか?
例えば、サブ4ランナーのわたしの奥様の場合、この日のイベントも4分30秒平均のペースの22分30秒だったのですが、そのペースでフルマラソンを走り切ったら3時間前半のタイムです。ですから、5Kという短い距離とは言え、それと同じスピードで走っているのですから、このシチュエーションなら、思い切ってスーパーシューズを履いてみてもいいと思いますよ。
言わば、遊び
シューズ遊びですよ。楽しいですよ。ランニングは平等なスポーツです。リスクが少ない行為であればそれは許されるべきですよね。
しかも、この日のイベントでは、アディダスが誇るアディゼロアディオスプロ3、スーパーシューズを借りてレースで走ることができたんです。なかなかお店でも走って試せないのに、レースで走って試せるなんて、とても楽しい有意義な体験になった方が多かったはずです。ブランドにとっても販売に繋がればWIN WINです。
まあ、さっきも言いましたが、ランニングにはルールなんてないのですから、かといってリスクもあるけど、スーパーシューズでもショートディスタンスレースならそれを楽しむことができるというわけです。
【海外では当たり前のカルチャー】
ちなみに、カルチャーの本場ではショートディスタンスレースは盛んなので。欧米では年間を通して各地でショートディスタンスレースが開催されていて、ほとんどが賞金レースで、トップランナーから一般の市民ランナーまで参加する大規模レースが多く、ショートディスタンスレースを楽しむ習慣があります。
アメリカジョージア州アトランタの独立記念日に開催される10Kレース「ピーチツリーロードレース」はとても有名。10Kだけで6万人ですよ!あのNYCマラソンの参加者を上回る規模というから驚きです。
また、アスリートの合宿地で有名なコロラド州ボルダーの「ボルダーボルダー」こちらも5万人以上のランナーが参加しますが、レースは基本的に10Kです。カルフォルニアカールバッドで開催されるカールスバッド5000はで5Kのみのレースです。
あと5Kと言えば、ワールドマラソンメジャースのシカゴ・ボストン・ニューヨークなど主要なレースでは前日に5Kロードレースが定番になっているのも有名な話。これは、参加するランナーの応援にきた人が参加できたり、当選できなかったランナーも含めて本番のコース上を走れる貴重な体験を提供するもので、エントリーもEXPOで申し込みするなど本戦のフルマラソンより簡単にできる場合が多いようです。
欧米では、ショートディスタンスレースは気軽に参加できることもあって、メジャーなランニングイベントとなっているということですね。
【ショーディスタンスは面白い、是非体験してほしい】
日本でも面白い取り組みとして、まず、昨年開催していたアンダーアーマーの「AII OUT MILE」を挙げたいですね。
フローベロシティーウインドという接地感覚の高いテンポアップシューズを発売していましたが、当時、速く走れるギミックがあるいわゆるスーパーシューズに押されがちなポジションのシューズでしたが、接地感覚の高さをうまく利用して、それを競技場のトラックで使用するという発想、ALL OUT MILEを2022年に数回開催しました。
出典:UAホームページより
アメリカUAと連動したイベントであったのですが、それも誰もが参加できる超ハードルが低い「1マイルレース」だったのはお見事。多くのランナーがもっとしないスピード練習になったし、その商品の本質的な良さを体験できたと思いますね。
ちなみに本場アメリカでは、NY5番のマイルレースが有名。エリートから市民ランナーまで1マイルで楽しむ文化があるアメリカだからのアイディアかもしれないですね。
また、定期化していて、人気のあるショートディスタンスレースといえば、第13回を数える「渋谷・表参道WOMEN’SRUN」が好例ではないでしょうか。女性だけレースという付加価値、表参道という場の提供は、ショートディスタンスレースの価値を高めているのだと思う。女性だけのレースは、女性からするとストレスが少ないと良く聞く、そんな参加しやすさも人気の秘密かもしれないですね。
まあ、とにかくフルマラソンだけがレースではないです。
ランニングの楽しさは無数にバリエーションがあります。その一つがこういった手軽なショートディスタンスレースであることは間違いないです。是非、より多くの方がその魅力にハマって頂けたらと切に思います。
]]>2021/01/03更新
□ 2021年箱根駅伝はナイキ独占が続く
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
2021年の箱根駅伝は、まさかの、まさかの大逆転劇でしたね。わたしは、母校東海大学ではなくて、駒澤大学と優勝と予想していましたので、最後の最後で鼻高々です(笑)(ちなみに、高岡尚司くんのYouTube動画で予言していますので見て下さい)
URL
https://youtu.be/Tzc3AC1DIQs
しかし、シューズ事情は今年もかなりショッキングでした。
とにかく、ナイキの着用者が210名の全参加者中、201名、95.7%という2020年を凌ぐ圧倒的なシェアになり、黒船来航、まさにナイキに占領されたという感じです。ウォーミングアップで選手はデイリートレーナーのペガサスを履くなど、履き分けの習慣を定着させたことも、ナイキの成し遂げたことですね。
今年も区間賞はほぼ独占でしたが、一方でナイキの区間1〜3位での支配率は若干下がりました。他社シューズ着用者は9名しかいなかったにも関わらず、そのうち4名が区間1〜3位に入るという高確率でした。他社シューズを履いた選手は、見た目的にも、実力的にも目立ったということになりますね。
昨年は最終区でミズノにひと区間取られましたが、今年はニューバランスに7区で1区間区間賞を奪われ、そこは、何とかナイキ独占はなりませんでした。
□ ナント、アシックス着用者がゼロ
しかし、いずれにせよ、ほぼナイキ状態ですから、その影響もあり、2016年には61名、2017年には67名の着用者がいたアシックスは、今回はついに着用者ゼロ。金栗四三のハリマヤからバトンタッチして戦後、全盛を極めたアシックスのその独占的な人気の終焉と言えるでしょう。
ウエアスポンサーをしている山梨学院大学がかつてはオールアシックス着用者と“稼ぎ頭“でしたが、2021年では、逆にオールナイキとなっています。ニューイヤー駅伝でワールドアスレチックに申請済のプロトタイプを履く選手が数名いましたので、箱根駅伝でも履く選手がいると思いましたが・・・それもゼロでしたね。
アシックスやミズノと言えば、数年前までは、高校生からしっかり青田買いするやり方がハマっていました。その高校生が大学に進学してもそのまま着用するというパターンが圧倒的だったからです。昨年末行われた男女の全国高校駅伝では、まるで昨年の箱根駅伝を見ているよう・・高校生でもナイキ化が伸張しているのは明らか。
これからも明るい展望はありません。現在開発中のプロトタイプを履く選手の圧倒的な活躍に期待するしかない状況です。
□ ニューバランスは区間賞獲得
ニューバランスは、東京国際大学の7区佐選手が、“マイル用レーシングシューズ“ フューエルセル(FC)5280でナイキの区間賞独占を阻止しました。
本音としては、ニューバランスは、5280というフィートで1マイルの意味のその名が象徴的なレーシングフラットではなくて、実質的な対ヴェイパーフライシューズであるFC RCエリートを履いてもらいたかったでしょうけど、このシューズの着用者1名のみでした。
写真:NBフューエルセルRCエリート: NBオフィシャルページより
また、城西大学、拓殖大学といったウエアスポンサーの大学では着用者ゼロ。城西大学に至っては全員ナイキでした。
かなり、推していた早稲田大学 井川選手の心変わりも痛かったです。まあ、学生だからしょうがないですが、コミュニケーションをしっかりとっていた選手だけにショックだったでしょうね。(全日本大学駅伝よりアルファフライネクスト%を着用)
□ ミズノ本気の反発不発
ミズノは、5校のウエアをサポートしていますが、そのうち3校はナイキ100%。昨年同様4区で創価大学の嶋津選手が区間2位になりナントカ面目を保ちました。
しかし、ミズノも昨年発売したウエーブデュエルネオではなくて、箱根駅伝直前で発売したばかりのウエーブデュエルネオSPを履いてもらいたかったのではないでしょうかね。
写真:ミズノウエーブデュエルネオSP
しかも、着用者は1人はウエーブクルーズカスタム、2人はデュエルネオのプロトタイプのときのオールホワイトカラーというおまけ付き・・・なんとも喜べない感じではないでしょうか。
また、2020年に色々発売された他社の厚底レーシングの着用者はゼロ。ホカオネオネ、サッカニーあたりは1人ぐらいいるのかなと思っていましたがいませんでしたね。
□ アディダスはシェア2位も・・・
最大のライバルにして、永遠のライバル、アディダスはシェア2位でしたが、そうは言っても1.9%のシェアで厳しい状況であることは変わりありません。
青山学院大学は、昨年の“裏切り“以来、ナイキを全員で履くチーム戦略かと思いきや、今回9区 飯田選手がアディゼロプロを履いたことでその疑問は払拭されました。
写真:通常のソールは真っ黒
が、しかし、彼の履いているアディオスプロのアウトソール前足部を見ると、市販品と仕様が違って、同社のアディゼロセンのものを貼る、どうやらカスタム使用のようです。
このナイキフィーバーは、基本的には、市販品を履いて競いあうといった国際的な流れに沿ったもので、その市販品が9割の選手に受け入れられていることが大きなインパクトなわけです。
つまり、カスタムで自分好みにしてあげるようなことは、時代に逆行した行為、これは残念です。王者との差別化というより、むしろ以前と同じ日本だけの“ガラパゴス路線“、これは戦略としてもう避けるべきです。
また、ウエアサポートチームの明治大学は戦前の予想を大きく裏切っての11位。アディオスプロを履いたのは1人だけでした。
□ アルファフライとヴェイパーフライどっちか
ナイキ着用者の中で、分かれたのが、ハレの日のシューズを、アルファフライネクスト%にするか、ヴェイパーフライネクスト%するか、結局面白いことにそれはほぼ半々でした。
写真:エアズームアルファフライネクスト% ランニングウエアハウスより出典
数としては、ヴェイパー104人に対して、アルファ97人でしたが、区間1〜3位の30名のうちナイキが26名、そのうち6割強がアルファフライと、“結果“はアルファを履いた選手が出したようなデータになっています。
一方、創価大のアンカーや法政大の2区の選手のように、大きなブレーキもアルファフライ、ハマると好走につながって、ハマらないと大変なことになってしまうシューズとも言えるかもしれないですね。
特に山登りの5区には適性がないと思う。5区区間1〜3位はすべてヴェイパーフライ着用者。
5区で4名アルファフライを履いたが4人とも区間11位以下、2人は大ブレーキをした青山学院大学の竹石選手をも下回った。
反対に、下りは区間1、2位がアルファフライと特殊区間では特に明暗が分かれたと思う。
□ 来年の箱根駅伝はナイキ現象は少し落ち着く
2022年の箱根駅伝もナイキ現象は続くと思うが、例えば、ナイキウエアスポンサーチームでアディダスを履く選手が出てくるとか、そんな小さくも大きい動きは出てきて、少し落ち着きを見せるような気がしています。
というのも、シューズ自体で評価されていいレベルのブランドのシューズがあることもそう。
それは、2021年のニューイヤー駅伝ではすでにその傾向が見られていて、ハーフマラソン世界最高記録を打ち立てたアディオスプロは、九電工でほとんどのランナーで着用されていた。
しかし、返す返すもカラー、アルファフライのエキデンパックの黄色と、アディオスプロのソーラーカラーは画面越し、そんなに詳しくない消費者には酷似
アディオスプロもナイキだと思った人も少なくないと思う。
写真:アディオスプロ
優勝した富士通の塩尻選手は、デサントのゲンテン、ホンダの青木選手は、ミズノの12月24日に発売されたばかりのウエーブデュエルネオSPを履いて、いずれも好走した。
その他、スケッチャーズのレーザー3エリートハイパーや、ホカオネオネロケットXを履く選手も見らたり、実は実業団選手の方がそういった感度が高いことは間違いなく、箱根駅伝では1年遅れでそんな状況がやってくると思っている。
□ 箱根駅伝はプロかアマチュアか
ナイキ現象は、世界的なものではあるが、9割以上の選手がナイキ1社に偏る現象は、日本独特なものと言っていいでしょう。
日本人的群集心理に加えて、箱根駅伝という舞台が、やはり、遠くのスターアスリートより近くのライバルという、“カゴの中“のレースだということを再認識、その意味では学生のアマチュア側面が見られます。
しかし、オバケ級のテレビ放送高視聴率、全国的に注目度の高い誰もが知っているイベント、シューズスポンサーもこの日の露出次第では、商品の売上が変わってしまうという、というようなプロフェッショナルな側面も見え隠れしまう。
ですから、箱根駅伝は、ある時は学生のアマチュアレースで、ある時は誰も注目するプロ的なマネーが動くレースであり、二つの側面を同時に持つレースであることも大きな要素ではないでしょうか。
いやいや学生に好きなシューズを履かせてあげようよ
青山学院大学はアディダスを履くべきだ
と意見が分かれるのも無理はないです。
しかし、4年間陸上にその身を捧げて来た学生には箱根駅伝のようなハレの日は、そういうプロ的なスポンサー獲得の側面があるのも事実です。
就職が困難な時代にあって、実力があるならスポンサーを抱えてプロになる選手が至っていい、そう思います。
だから、わたしは、青山学院大学の選手はアディダスを履くべきという意見です。
だって、9割がナイキ着用という状況では、スポンサーの買い手市場。
学生としては突き抜けた成績をあげるか、名門実業団に在籍するとか、スポンサーの興味を惹き続けるためには、結局、激しい競争が待っていると思うんですよね。
来年2022年の箱根駅伝では、本番で目立ってやろうと、誰も履いていないシューズを履いて好成績を出す選手が現れることを期待したいですね。
ちなみに、実業団という職業アスリートが皆無のアメリカでは、学生は4年生までにはスポンサーを惹きつけ、プロ選手として活動するのが一般的です。
アメリカの東京オリンピックマラソン代表を決める全米オリンピックトライアルでは、もちろんナイキがシェアがいちばんでしたが、2位のブルックスは、10.5%のシェアだったことが、それを物語っています。
ここでのデータなど、2021年箱根駅伝のシューズ事情は、こちらに表にしてありますので確認してください
シューズから見た2021年箱根駅伝(速報)
https://media.alpen-group.jp/media/detail/running_210103_01.html
シューズから見た2021年箱根駅伝(総括: 1月4日公開)
https://media.alpen-group.jp/media/detail/running_210104_01.html
JUGEMテーマ:ジョギング
さて、コロナ禍のいま、いろんな価値観が変わっていってますよね。リモートワークが広まったことで、地方移住者の問い合わせも増えているというニュースを見ました。人口の一極集中は、そもそも大きな問題ですしね。
コロナがもたらした影響は、考えるようによっては思考停止していた物事に、知恵を再び持ち込むタイミングになったとも言えそうです。
ランニングで考えても同じ、都市にはランナーが多く、走る場所が密集、地方には走る場所がいっぱいあるけどランナーがいない。まさにそもそも一極集中なわけです。
自分が生まれ育った平塚の平塚競技場は、織田フィールドのように人で溢れるようなことは滅多にないです。いつでも平和です(笑)織田で走っている人も、仲間が、クラブがそこでやっているからとか、事情はあるでしょうけど、そもそもそこでトレーニングする必要があるのか、考える機会になったのではないかと思います。自宅付近のグラウンドも果たしてそうなのか、みたいな単純な疑問はあります。
だからと言って、わたしは、移住するとか、そういうことでなくて、ランニングというスポーツの本質を考えるいい機会にもなったと思うんですよね。
これは、ランニングブームの終わり、そしてはじまり、だとわたしは強く感じています。表面的なブームではなくて、ランニングがライフススタイルになるときが来たのでしょう。
例えば、レースに関してもそう。
わたしだって、たまには公道のど真ん中を走りたいけど、はっきり言って毎回ではない。果たして、あんな人がいっぱいいるレースに何のために出ていたのか。
トイレにも並んで、
わざわざ何分も前に並んで、
帰りも駅には人が群がる
人気の大会に一極集中のクリック合戦、ゼロ次関門を制してまで、人ごみにいく。もちろんそう言った大会にも価値があると思いますが、全部そうじゃなくていい。
そういう意味でもっと価値のある大会、レースは全国にあるわけです。ほどほどの規模で、旅行がてらレースを楽しむような、わたしはそういうタイプですし、今までもそれに気づいて参加していたランナーもいるでしょうが、これからはもっと多くの方がそう言った志向を持つようになるのかなあ、と思いますね。
コロナ禍で走り始めたNEWランナーも、ジェネレーションに関わらず、気軽に参加できる方法はバリエーションは増えましたね。オンラインでのGPSレースのようなヴァーチャルレースもそう。場が違っても、雰囲気は共有できるようなそう言った取り組みは確実に増えるのかなって思います。
※先日新潟と神奈川でヴァーチャル5Kを開催しました
つまり、“時間“という価値はとても高まったと思うんです。
今まで価値の高いものだと、感じていたもので、価値観が薄れたことはたくさんあります。時間をただ垂れ流すことがいかに無意味か多くの人がそれを時間したからです。リモート、通販、ウーバーイーツなど時間を買うという概念は当たり前になりましたよね。
同じ時間をいかに有効活用するか、そのクオリティーを上げることは、考えれば色々あることに気づかされます。クオリティーライフです。
それは、ランニングも同じ、クオリティーランニングが今こそ大切なことになると思います。これからは、時間という価値に気づけないランナーは、ライフスタイル同様、無駄を続けることになるでしょう。
要は浮いた時間をどう使うかですが、その分をトレーニングにあてるというような考え方というより、その時間を活用してさらにクオリティーをライフスタイルで高めることはとても幸せなことです。
月間何キロ走るという目標はまったくもって盲目的な考えです。そのプロセスで何が、どうなって、どういう効果があって、何が起きるのか?説明できなければ盲目的です。今日なぜ60分走るのか、分からなければその理由を探した方がいい。
そもそも暇な人だけができるランニングなんて魅力に欠けます。
すごい速いけど、家族に犠牲を払っている、友達はランナーしかいない、とか一般的にもライフスタイルが充実しているとは思えません。
NZオールブラックスの選手は、めちゃくちゃトレーニングでハードワークでトレーニング時間も半端ないですが、家族、子供との時間を大切にする選手が多いです。人生をラグビーにかけている選手でもクオリティーライフを実現しているわけですよ。
エリウド・キプチョゲ、モー・ファーラーだってそう。大迫選手もクオリティーライフを高めた中で高い競技レベルを保っている、模範的なランナーだと言えるでしょうね。
そもそもランニングはトレーニングにかける総時間は他のスポーツに比べて、そもそも短め、ランニングこそ、クオリティースタイルを確立しやすいと思います。
家族との時間を使う、ランニング以外の趣味があればそちらも充実させる、新しいことをする、人生の時間はそもそも限られていますからね。わたしは自分のランの可能性も高めて、家族の時間も、経営者としての時間も有意義にしていきたい、そう強く思っています。
同じように、シューズに関しても同じ、そのシューズをその練習で使う意味が分からないなら、ちゃんと意味を考えた方がいい。ランニングは頭で走るスポーツだから楽しさがあります。
分からないので、手探りでゼロから試行錯誤するくらいなら、時間を買ってほしい。
わたしの仕事は、ある程度“手探り”してベストを見つけることです。それをうまく利用すべきです(笑)ゼロから時間を使うのは無駄、そこに価値を感じるランナーはスマートな考えた方の持ち主だと思ってしまいます。
有効に時間を使って、効果を高める最適なシューズを使って、トータルで中身の濃いトレーニングの、その長さを増やすこと、これこそ、本当の走りこみだと思うんですよね。
これからは、ランニングも、ワーケションのように、家族と大会に言って、家族を過ごす時間を捻出したり、リモートワークで、時間の有効活用することで、今まで以上に、ランニングの魅力にさらにハマるような、そんなランナーが増えるといいです。わたしは、そんなランナーのサポートをしていきたいです。
ランニングは今こそブームからカルチャーになるときです。
〜ジャストフィットのお手伝い〜
藤原商会代表:シューズアドバイザー 藤原岳久
ランニングショップコンセプトをご利用になりませんか?
〜シューズ選び、その使い方のコツをお伝える「お買いものツアー」
https://www.f-shokai.com/お買いものツアー随時開催中/
7月も募集中です!
7月に入ってしまいますが、オンラインシューズ講座もはじめる予定です♪
はじめて受講するけど遠方・・・コロナで外出できない・・・という方どうぞご利用ください。
藤原商会 シューズを使いこなすイベントはこちら
https://www.f-shokai.com/イベントスケジュール-1/
YouTube動画 シューズレビューはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCyll0WJ9rNw6bJaGrG8xMDQ
藤原商会オフィスオープン(営業時間)はこちら
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わたしが開催している「ズバリ!シューズ選びのコツ教えます!お買いものツアー」のコンサルにいらっしゃる方で外反母趾に悩むランナーは少なくありません。もはや痛いのが当然、痛み止めは当たり前のようなSNSの投稿は、本人は慣れているのでしょうけど、目を覆うばかりです。
わたしに出会った方で救えた方と救えなかった方がいるのは正直なところですが、症状をクリアにしたランナーは、とても健康的なランニングを続けてくれています。少しでも快適になる“お手伝い“にようにこの記事を書きたいと思います。
ランニングがスポーツである以上、痛いことが日常的なのは非健全です。痛みをランニングライフに工夫をすることで根本解決する力を体に持ってもらうのが理想です。それがスポーツです。健康になるためにはじめたことが不健康である、おかしいですよね。
それに、痛いのにかんばる、はクンレンです。ランニングはスポーツです。
<外反母趾の考えられる原因>
まずはどうして外反母趾に悩むことになったのでしょう。
これは先天的な遺伝性問題、後天的、加齢、履き方、シューズ選びなどシューズによる影響、ランやウォークの動作(フォーム)、体の使い方や歩き方も問題など様々ですが、きっとそのひとつだけが原因ではなく、複数の原因があることがほとんどでしょう。
ランニングをしたいなら、まずライフスタイルを疑って欲しいです。シューズの選び方、履き方、歩き方、走り方はもちろんですが、通勤における履物、普段履きのそのサイズ、歩き方です。ランニングしている時間よりも、その他の時間が圧倒的に多いですからね。
もしランニングが原因だとしたら、逆に、ランニングより多いその時間を活用しない手はないですよね。歩いたり、走ったりは日常動作です。踏み込んだ言い方をすると、後天的な要因は、“くつ病“なわけです。シューズを履かなければならなかった症状ではないですか?
<外反母趾によるシューズ選びの間違い>
痛い箇所に当たらないぐらいの幅の広い大きなサイズのシューズは、問題を悪化させます。また、インソールを入れることは解決策というより、ランナーの場合、その途上と考えるべきです。残念ながら、なんでも屋ではありません。
トレーニング量や目標に見合わない、ただシューズの用途が合っていないだけのケースもあります。
そして、その対策は、段階を踏んだケアが必要です。まず、痛みを抑えることがプライオリティーです。適切なサイズ、タイプのシューズ選び、場合によってはインソールでの補助でそれを達成できるならそれもいいでしょう。
同時に、カラダの使い方(足指の使い方)のトレーニングも必須です。タオルギャザーなどで機能性を回復しても、使えなければ同じです。
<カラダの使い方がそれをサポートしていく>
そして、徐々にやっぱりランニングはスポーツですし、技術ですから、段階的にできることを増やしていってほしいと思っています。
内側サポートの強いシューズや、インソールの上にずっと足を乗せていて、解決するのではなく、カラダのできることを増やすイメージです。スポーツなんですから、当たり前といえば当たり前です。
足には靭帯や腱の他に筋肉があり、そう言った単体要素もありますが、全体としてそれをどう調和するか、また脚全体をうまく動かすかは別問題です。しかも、足の健康を取り戻すと言う根本解決を達成できれば、以前よりもランニングスキルも上がりますよね。
圧倒的に多いのが、足さばきの悪さ。接地時間が長い、前足部は使ってないなど全体的に患部に負担がかかるような走り方をしているケースが見られます。歩きの延長で走っているような重心移動が活発でないランナーもいらっしゃいますね。
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とにかく、いちばん残念なのは、痛いのに走り続けること。また薬や病院に言って解決策を求めること、そもそも、そんな簡単な方法で治れば、悩んでいないでしょう。
ハードになるな、スマートにやれ。といつもまわりのランナーには言っています。
<シューズの履きわけのポイントは飴と鞭>
シューズ、インソールにできることは、守ってあげるだけではありません。もちろんそれは大事ですが、時には厳しく、といった“アメとムチ“のシューズ履きわけ術はポイントです。足の裏の足底筋膜にしっかりとした刺激を与えること、指先をしっかり使う動作を身につけることがマストです。
外反母趾ランナーの多くに見られる足裏のタコも、症状改善とともになくなっていきます。むしろそれが改善のサインと言ってもいいかもしれません。
時々外反母趾はひどいですが、痛みがなく、先天性の強い扁平足ランナーで、インソールやオーバープローネイトシューズがなくてもうまく走れるランナーを散見します。これは長い年月をかけて、自然とうまく体を使う方向に進んだせいではないかと思います。
B・ニグ氏の“回内、回外が怪我に直結していない“と言う学術論文もうなづけます。(ただ動作不良には少なくとも繋がると思うので重要ファクターであることは間違いないですが)
つまり、シューズをしっかりし続けることはもちろんですが、カラダの使い方をうまくすることは必須なわけです。
根本的な治療、解決策は本人の強い意志が必要です。ランニングができる、フルマラソンを完走出来る忍耐力と根気のランナーならそれは必ず達成できるはずです。
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2016年に、「シューズは打楽器、心地よい自分のリズムで走ろう」
という記事を投稿していますが、今回はその現在進行形ですね。“シューズは打楽器” という明言を残してしまった(笑)わたしですが、最近は、さらにそのクオリティーをあげることを意識しています。
前回は、“自分の足音を聞け“ ”音楽なんて聴いて走るな“って言ってましたが、今はビートの効いた音楽を聴いて走ることが増えました(笑)前言撤回というよりも、今でも足音はめちゃくちゃ、大切にしています。ただより精度を高めるために、一定のリズムが刻まれる指標、音楽に合わせて、自分の好きなリズムで走り過ぎないようにしている感じです。
結局、レースでペースが落ちると自分の楽だと思う動きをしてしまいます。わたしはピッチが落ちてしまうタイプですので、ジョグリズムより少し早い160ビートに普段合わせることで、カラダにそのリズムをインプットしようと考えています。もっと地面さらにうまく叩くためにはどうしたらいい、そう考えたときにビートにカラダを合わせてみたらどうか?と思ったわけです。
まあ、ある種のコツみたいなものがそこにあると思うんですよね。結局、スポーツは、力の抜きを覚えるのがミソだと思うんです、ランニングの場合は、長く続けるには、そのコツが絶対必要です。それは、走りはじめたばかりのひとは、継続して走ることで自然にそれを掴んで、長く走れたり、楽に走れたりするわけです。だから、走り込みをする意義のひとつにそれを覚えることがあるとも思っています。
若い頃は、走り込むことで、それを偶然、そして、走り込んだ距離から必然にそれをカラダが覚えこみました。マラソンが努力は裏切らないスポーツであるゆえんはそれです。
もちろんその正攻法は今でも有効です。でもどこまで走ればそれが起きるのか分からないまま、その偶然を待って走り込むというのは、物理的な時間も、体力的にも、もはや難しいのかなと。何しろ、わたしもいまは50歳前という年頃です。同じことをするには年を取り過ぎました。盲目的に努力を積み重ねるのは、良策とは思えません。
ですから、走り込みすることで現れた楽に感じるリズム、それで覚えた抜きを、もっと論理的に自ら引き出す必要があると思っています。それも最小時間で最大効果を出せれば、そのような時間の積み重ねことが、エイジランナーに必要な走り込みなのかなと思っています。
藤原はナニを甘いことを、なんだか難しいことを言っているな、という方もいるでしょうね。でも、わたしの場合、この何年か頑張るのが目的ではなくて、たぶんライフワークとしてランニングを考えているから、こういう持続可能な考え方をしています。ですから、月間走行距離は気にしませんし、ましてや、月間何キロにあと何キロ足りなりないから、その距離を走るような、根拠なき自己満足の無駄ランはしません。
カラダの抜きのコツをリズムから掴もうとするだけでなく、その一つひとつのクオリティーにも気をかけて走ることで、それを続ける精度と、楽さを最大限にする努力をします。
結局、これをやり続けることが、マラソンのレースではもっとも重要です。当事者にとって難しいのは、そのペース自身が速いペースであることではなくて、それを長く続けなくてはならないことですよね?それが出来れば、パーソナルベストや、完走に繋がります。もちろん、レース最後は頑張るんですが(笑)、わたしは、頑張れるという感覚の中で、楽であるという概念は、苦しいけど動作を継続しやすい状況が作れればいいのかと思ってます。
シューズをうまく使いこなすことはもちろんマスト。
トレッドミルでリズムランをするときはベアフットシューズを使います。機能性がないシューズは、自分自身のランニングのクオリティーも試されます。簡単な言い方をすると、すごい音がしてしまうとか、左右左があるとかです。
また、すべてのスピードでできるようにすることも大事です。ジョグはもちろん、テンポアップやインターバルです。その場合は、一生懸命走りながらも、左右の音の差、地面を叩く音の歯切れよさと確かめます。もちろんそれにタイムがついてくればいいですが、わたしは、タイムを気にし過ぎないようにして、リズム感や着地の音のクオリティーをあげることをメインに考えています。
わたしも含めて、カラダの使い方に改善点がない人なんて、なかなかいないはずです。むしろ、選手はできる人と、できない人がいるはず。何しろ彼らには時間がない。結果が出なければジエンドですからね。
市民ランナーの我々は、じっくり取り組めるポイントです。わたしは来年50歳ですが、50歳過ぎて発揮できればいいぐらいの気持ちで、いま、やっています。20代、30代とは違う発想で、40代のときにできたように、20代の自分に勝つこと、それは50代でもできます。2時間34分27秒の自己ベストを破るときにそれは証明されることでしょう。
ランニングを始めるのに、早いとか、遅いとか、ありません。タイムが速いから上級者なわけでもありません。先は長いです。いま、こんな時期だからこそ、普段できないことに目を向けたり、やってみたかったことを試してみる、それはとても重要ではないですかね。
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新型コロナウィルスの猛威は収まること知りません。しかし、今月から抗体検査がスタートしたり、楽天がPCR検査キットを企業向けに発売したり、明るい話題も増えてきました。まずは、自分が感染しているのか、どうかなど、状況が掴めれば少し安心できますからね。
さて、こんな状況下ですが、ランニングシューズの新商品のリリースは続々予定されています。例えばナイキ「ズームペガサス」の37代目がもうすぐです。
また、レーシングでは「アディダスアディゼロプロ」や「アシックスメタレーサー」などがカミングスーンですね。日本での発売は9月以降ですが、ブルックスのカーボンプレート搭載シューズ第2弾「ハイペリオンエリート2」が全米で発売される予定です。
JUGEMテーマ:ジョギング
写真出典 Runner's World
約1ヶ月強前の2/29のアメリカオリンピックトライアルに当日に「ハイペリオンエリート」、つまり1代目が世界同時発売されたのですが、この日、レース本番では、デシレ・リンデン選手はじめ6人が次期モデル「ハイペリオンエリート2」を着用してスタートラインに現れたのにはビックリしました。
写真出典 Runner's World
ナント、新商品が発売された日に、言わば次期モデルが実質的にお披露目されたわけです。さらに、それが、また、1ヶ月後に発売されるという衝撃、このことが現状のランニングシューズの開発速度を物語っています。
各メーカーそれぞれ、3Dプリントの技術やTPU、PEBAXなど樹脂素材、カーボンプレートなど素材を活用して、物理的なモノ移動時間や技術的な革命が起きていて、この数年でシューズアイデア着想から開発、発売までのスピードが各段に早まっています。EVAという50年近く使われている一般的な樹脂も加工技術で耐久性やバウンド感が加わって、全く新たなモノに変わっているくらいです。
また、ナイキ「ヴェイパーフライシリーズ」の出現で各メーカーは、間違いなく開発スピードのギアを1段、いや2段ぐらいあげざるを得なくなりました。それと、ホカオネオネをはじめとした新興勢力も既存ブランドの闘争心に確実に火をつけたことも忘れてはいけません。
その影響で、ブルックスはもちろん、ニューバランス、サッカニーのモデルも革新が続いています。そして、箱根駅伝で話題を集めた、ミズノレーシングもついにベールを脱ぎます。
前モデルと似たようなモデルが、そのタイミングが来たからと言って新商品として発売されるようなモデルチェンジは皆無です。ランナーとしては喜ばしいことだと思います。この革新をランニングとともに感じることができるわけですからね。
そして、こういった新商品が投入されることで前モデルの価格が下がって購入しやすくなるのが通例です。だから、まず前モデルしか履かないと言う方もいるでしょう。
でも、これは力説したい。
これからは前モデルは全く違うモデルが発売されたと思った方がいいです。特に、これから発売される新商品は、ブルックスの例のように革新的なシューズが続々出てきます。
前モデルは、1つ前のモデルなのですが、もはや2つ前のモデルを履くのと同じ、だと言っても言いすぎではありません。
スケッチャーズ「GORUN MAXロード4」サッカニー「トライアンフ17」ニューバランス「1080v10、Onも新素材ヘリオンを使ったモデルからクッション感がガラリと変わりましたね。スイフト→ストラトス→フローときていますね。
あげればキリがありませんが、とにかく最近はそう感じるモデルばかりです。”2つ前って言われても気にしない安い方で“ と言わないで、みんなヴェイパーフライというシューズ革新・革命に心を躍らされたではないですか?
こんなときだからこそ、シューズからもらえるモチベーションを最大限活用すべきです。ワクワク、ドキドキが価格に含まれているとすれば、わたしは断然新しく発売されるものをオススメします。
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さて、「ズバリ!シューズ選びのコツ教えます!お買い物ツアー」を毎月開催していますが、怪我をしていてそれをどうにかしたい、と藁をもすがる気持ちで、コンサルティングに参加されるランナーも少なくありません。そうですよね、コンサルにお金を使うわけですから。
しかし、実際そのような方の大半は、シンプルにまず固定観念をなくす必要があるケースがほとんどです。というか、それだけ。単純にシューズに対する習慣を変化させる、そして、疲労感とトレーニング量のバランスをとること、それで随分違います。
シューズで言えば、その多くのランナーが、ただ単にシューズが用途に合っていない、サイズが合っていない、動的ストレッチ、体感トレーニングなど体の使い方を改善しようとしていない、むしろ中途半端に”フォアフットにしてます”みたいなオチでフォームを修正しているといった、まさにピントがズレているという感じ。コンサルをしているとはっきり言って拍子抜けなぐらいホントにそう思います。
エビデンスベースド(科学的根拠に基づく判断)の世界で、ランナーと怪我については、いろんな学術研究論文が引き合いに出され、シューズプロダクトにも大きなの影響を与えています。
実は、実際現場にいると、ホントそんな難しい問題ではない気がしています。
<疲労感を感じてもトレーニングに励む日本人>
それと同時に、ただ単にトレーニングのしすぎ、オーバーワークというケースも散見します。まあ、そういうランナーは私のところには来ない。藤原は甘っちょろいこと言ってんなぐらいにしか思っていない。
でも結果的に、体が受け止められないほど、怪我をするほど走っている、トレーニングではなくて、単純な自分いじめだと何故気づかないのかな?って思ってしまいますね。
疲労感とトレーニング量のバランスだけ、それもそれだけなんですけどね。これは日本人のランナーのカルチャーなんでしょうね。疲労を感じているのに頑張る、頑張ることで報われる、というような成長の原理にも反した「根性論的」発想です。30K走を今月は何回やるんだ、みなたいな論理は市民ランナーにも蔓延している盲目性です。
もちろん、適切な負荷のトレーニングをしなければ自分の望む結果は得られないことはいうまでもありません。でも、走り込めば強くなる、ではどのぐらいまでやればいいのか?いつまでやればいいのか?・・・ここに答えはないと思うんですけどね。盲目的なオーバーワークの先は何もないですよ。
体が受け止められる負荷と、疲労感は必ずリンクしている、特にエイジランナーはそこに敏感になる必要があります。
<シューズに対する欲求もピント外れ>
問題は、それでなお、シューズに関してもピントがズレているケースがほとんど。速く走れるシューズに飛びつくけど、「距離を走るのでシューズには気をつけています」というので、シューズを拝見すると何足も持ってこられたシューズが、私から言わせたらすべてレーシングシューズ・・・みたいなことはたくさんあります。
シューズの機能性と用途が合っていないというわけです。最近のアスリートのように、トレーニング量に合わせて、コンディショニングとして、シューズにサポートを追加するような単純発想すらできていない。
結局、同じようなシューズを持つことになるのも、その方にとって当然それが走りやすいのでしょう。しかし、それは、どのトレーニングも似たようなペースで走っている雰囲気がします。ジョグもLSDも一緒、インターバルが少し速くて、ペース走はみんな同じペースみたいな・・・全部大体キロ5分みたいな・・・
量を増やし、走って、でもいつも似たようなペース、同じタイプのシューズ、この‘ミスター変化なしランナー’がいちばん怪我から抜け出せないでしょう。
<日本人ランナーがフィットネスランナーになる日は来るか?>
怪我をなくすためには、日本人に多い体育会ランナーが、海外に多いフィットネスランナーになっていくプロセスが必要なんだと思います。限られた時間で最大効果を出すような効果効率をアップさせるようなスマートさを持てば、怪我は少なくなると思っています。
適量のトレーニングで最大効果を発揮する、そのためには、その用途にあったシューズとのコラボレーションはマストです。
「ただハードにやるだけでなく、スマートにやる」
中身を濃くするという工夫は、量的な拡大を超えます。超えなければ、時間がある人しか結果を出せないスポーツにランニングはなってしまいます。それは違う。工夫をすることで誰でも、平等に楽しめ、進歩を感じるスポーツ、それがランニングですよ。
例えば、私は、無駄な距離稼ぎのジョグを減らして、LTペースでの走りこみを重要視しています。またその一方で、7分ぐらいのゆっくりのLSDには時間を割いて行うスタイルで、47歳で2時間34分の自己ベストを達成しています。
距離走はLSDしかやっていません。でもLT走をたくさんやる。このメリハリが、量的トレーニングを超えるための、私のトレーニングのポイントだと思っています。LSDはデイリートレーナーを履きますし、LTではテンポアップシューズだったり、レーシングフラットで走ります。その前後の日に数キロのベアフットランを入れるときもあります。トレーニングも、シューズもメリハリです。
<クロストレーニング的発想はマスト>
そうすると、他のことをやってみる時間ができる。その分をクロストレーニングに当てることも、足し算ではない、掛け算に化けるトレーニングの可能性があります。
水泳やってます、自転車やってます、ヨガやってます、すべてのスポーツは相互に影響しあいます。
私にとっては、この3年やり続けているウエイトトレーニングです。これは、ランニング動作の弱点を補う箇所に絞って行なっていたこともあって、ランニング動作が安定してますし、確実に怪我予防に役立っています。
こういう時はミニマルなシューズも必須です。体の動きに追随するこのようなシューズは、ウエイトトレーニング自体にも有効ですが、30分のウエイト後、ミニマルなシューズでの2-3Kはとても重要視しています。たかが、でもされどです、体の動きを感じなら走るのもとても効果的だと感じて続けています。
サポートだけを履く、テンポアップシューズのような軽いのばかり履く、ミニマルでしか走らない、どれかだけがいちばん良くなくて、どれも履くのがいちばんいいのかな、と思います。
そうすることで疲労を感じる、”ここで気をつけなくてはいけないよ”っていう自分の身体センサーを働かせる。シューズに変化を加えていれば、それを感じることは容易です。
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先日の東京マラソンは、新型コロナウィルスの影響でエリートのみの開催でした、出場が決まっていたランナーは残念でしたね。わたしも準エリートで出場予定でしたのでお気持ちは察します。どこにこのストレスを発散させていいのか、今糸が切れた凧の状態ですよ。
そのエリートは、ナイキ・大迫傑選手が、2時間5分29秒の日本最高記録で他の日本人選手を寄せ付けない圧勝。東京オリンピック代表の座をほぼ決めましたね。4位に追い上げた終盤の走りは外国人ランナーも含めても凄かった。
さて、その東京マラソンのエリートのシューズ事情の方は、どうだったでしょうか?
WA/ワールドアスレティックス(国際陸連)が定めた厚さ40mmなど新レギュレーション発表以来、ナイキヴェイパーフライネクスト%が実質認められて、ある種スタンダードになったわけです。プロ契約の少ない日本人ランナーでは、これに追いついていない限り、選手には履いてもらえません。箱根駅伝のようなナイキ現象が起こるのは予想できましたが、そのシェアは圧倒的でした。ナイキ、ナイキ、ナイキです。(シューズチェックは簡単でした!)
男女とも1〜2位は外国人ランナーでしたが、全員「ナイキズームXヴェイパーフライネクスト%」また、男性は外国人ランナーを含めた2時間10分以内(サブ10)を達成した28名のランナー中の26名(92.8%)、50位以内にゴールしたランナーの46名(92.0%)がナイキを着用していました。また、サブ10では17名、50位以内の半分がヴェイパーフライ、そして、50位以内のうち10名があの「ズームアルファフライネクスト%」でした。
出典:ナイキ.comより
とにかく圧倒的なシェアとなりました。しかし、右にならえの日本人、このシェアは喜びを超えて、ナイキさんすら怖いのではないでしょうか。
そのアルファーフライは東京マラソンレース後の正午に、一般ランナーの向けの販売がありました。マラソン2時間50分、3時間40分の完走データがNRC(ナイキランニングクラブ)のアプリに入っていることが主な条件でしたが、瞬殺、わたしも買えませんでした。そして、瞬時にヤフオクで10万円でその瞬間に余っていた28.5cm~31cmまでは売られていました(涙)。2時間50分のダフ屋なのか、3時間40分で男なのか?こういうことに必ずなりますよ。
しかし、それだけではなかったようです。恐らくもともと日本での販売足数は僅かであったと推察されます。
それもそのはず、その前日にあったアメリカの東京オリンピック代表を決める1発選考会、その名も”アメリカオリンピックトライアル”にて出場者全員に配布されたとのこと、それでは在庫があるわけない・・・700名強基準をクリアしていたはずですからね。
日本では設楽選手のように、アルファフライを選ばなかったのか、それとも提供されたなかったのか、そのあたりは選手でも差があったのかなと思いますが、機会平等ということで、出場者全員に配られたアメリカでは、そのうちの95人の女性と53人の男性がのるかそるかの運試し、当日にいきなりアルファフライを履いてレースに臨んだそうです。
ドリンクや習慣も含めて、レースで新しいことをするのは失敗のモトで、ランナーにする非常に初歩的なアドバイスの一つです。それがましてやシューズです。大きな賭けとしかいいようがないですよね。
男子は本命中の本命、G・ラップがアルファフライを履いて圧勝しましたが、2位のJ・ライリーはまさにその一人であったというから驚きです。彼はスタンフォード大学では将来を嘱望されるランナーでしたが、長い故障で鳴かず飛ばず、2019年のシカゴマラソンで10分台、30歳を過ぎて今回が自己ベストというノースポンサーのランナーのようです。ライリーにとってはまさにアメリカンドリームそのもの、賭けに出た甲斐あったというものです。
ちなみに、男子は、ラップに、ライリー、そして43歳のA・アブディラマンと1〜3位までがナイキでしたが、女子は、A・トゥリアムクが大方の様相を裏切る大番狂わせの優勝。2位のM・セイドルはまさかの初マラソンでした。J・ハーセイ、E・セッション、M・ハドルと言った大本命は下位に沈みました。
そして、トゥリアムクはホカオネオネ の選手、セイドルはサッカニーの選手です。その意味でも女子は、その日に発売されたカーボンロケットXを着用した選手が優勝し、2位がエンドルフィンプロであったことはメーカーもほっとしたことでしょうね。
つまり、これが象徴的な出来事で、アメリカの場合、完走した565名中、408名がナイキ、72.2%のランナーがナイキであったことは、それはやはり多いですが、配ってこれですから、日本のそれを比べる割合も少なくて、ブランドのバリエーションもあります。多様性とカルチャーの違うアメリカならでは、というわけです。まだ正当な競争原理が働き続けている印象がします。
出典:ランナーズワールドより
ちなみに、着用数の第2位はブルックス。これも日本市場と乖離していますよね。シェア10.4%で、59足のランナーが着用しました。その中の6名は、2/29に世界同時発売されたばかりのハイペリオンエリートではなくて、ハイペリオンエリート2を履いて出場というサプライズもありました。(アメリカでは4月に発売)色々びっくりです。そして、3位ニューバランス、4位ホカオネオネ は僅差で、サッカニーと続きます。
プロ選手は当然、スポンサーブランドを履きますので当然といえば当然です。しかし、ヴェイパーフライが認められた以上、それに近づけ、追い越せとばかりに、開発競争は激化しています。それでないと選手を失うことになりますし、また選手もそれに応えてくれる期待感でブランドも支えられているところはあるのでしょう。ですから、メーカーも何が何でもシェアを取り戻す感じです。ブルックスのように、ハイペリオンエリートを発売して、続けざまにエリート2を出したり、各メーカーもここが正念場です。
日本では、かつてミズノ、アシックスが大きなシェアを持ち、その後、アディダスがシェアに変化を与えて、現在ではナイキ独占状態になりつつあります。まさに現代版”黒船来航”ですね。世界的にはナイキ、アディダスのシェアがとてつもなく大きい訳ですから、ガラパゴスな日本市場が、世界標準になっただけの話です。
今回、東京マラソン、オリンピックトライアルの両方で、アシックスのメタレーサーは結果が出ませんでした。またミズノ至っては着用がゼロ。かつて90年代に繰り広げられたナイキAIRやアシックスアルファゲルのような”クッション機能戦争”で、日本のハリマヤ、アメリカのエトニックある一定の人気があったブランドが消滅しました。
今の”ナイキ独占”状況は、まさにそれを同じ局面に来ていると言えます。本当に正念場です。しかし、結局、他のブランドにとってみても、ナイキの本場、アメリカオリンピックトライアルに見た多様性にそのヒントは隠されているのではないでしょうか?まずは選手のためにも選択肢は必要ですし、ミズノではないけど、本気の反撃のときが今でしょうね。
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3/24 12:00- 15:00, 16:00- 19:00 2名
3/25 15:00- 18:00 1名
3/26 17:30- 20:30 2名
3/28 13:00- 16:00 1名 17:00- 20:00 2名
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みなさん、こんにちは。藤原商会代表:シューズアドバイザー藤原です。
前回のブログで書きましたが、箱根駅伝2020では、ナント10人全員が、ヴェイパーフライネクスト%(以下VFN%)を着用した大学7校、着用者210名中、117名、そのシェアがナント、ナント84.3%と、まさにナイキ一色と言っていい様相でした。しかも、あの青山学院大学までもが、ナイキ一色であったことも付け加えておきましょう。
参考までにこちらもどうぞ→2020年箱根駅伝シューズ総括 青山学院大のやっぱり大作戦の正体 〜シューズアドバイザー日記〜
そんな中、他のブランドはただ指をくわえて見ていただけなのでしょうか?
特に、日本ブランドの「アシックス」と「ミズノ」は、まさにナイキという”黒船来航”のこの状況下で、今回、対照的な戦略・結果で明暗が分かれました。
ちなみに、今回、VFN%の着用が、1番少なかった大学はどこかと言うと、シェア50%であった早稲田大学です。そして、その早稲田大学のチームウエアは「アシックス」です。だからと言って、アシックスレーシングを選手が着用したかと言えばそうでもなく、わずか2名でした。逆に、このVFN%一色の中で、NB2名、アディダス1名など、着用ブランド数が多く、皮肉にもバラエティーに富んでいたのも早稲田大学でした。
さて、そのアシックスは、春頃に発売される予定の「メタレーサー」という未発売モデルを選手数名に履かせる作戦に出てきました。少数精鋭で履かせて、彼らの活躍に賭けるような戦略です。
というより実際にテストの意味も少なくないでしょうが、それにしても、こうやって画面にチョコっと露出して、逆にランナーな視聴者の興味を引き出すような手法は、ナイキが、E・キプチョゲ選手など使って、SNSで頻繁に使う得意な手段です。SNSで情報発信ができる世の中、多少リークするぐらいの方が商品ローンチ(発売)までに盛り上がり、購買意欲も増します。
写真: アシックスメタレーサー 出典:Canadian Running Magazine
ともかく、少数精鋭のひとり、早稲田大学2区太田選手は、そのメタレーサーを着用して、そして、区間6位という好成績を出しましたが、もうひとり中央学院大学のアンカー石綿選手は区間18位と、その効果のほどは、なんとも言えない印象になってしまいしました。
また、単純比較することは出来ませんが、既製品のソーティーラインを履いた選手が5区で区間6位、8区で区間4位と好成績をあげていることも、それに追い打ちをかけた感はあります。
そして、アシックスは、早稲田大学をはじめ他2校のウエアサポートをしてますが、中央学院大で1人、帝京大学でゼロ人の着用と"城"を守れませんでした。中央学院大学は残り9人はすべて、帝京大学でも7人が、VFN%でしたので、シェアは結局ほとんどナイキに流れた形です。結局、アシックスは、2019年は210名中、51人、24.2%のシェアがありましたが、2020年の今年、ついにわずが7人となり、90%弱シェアを激減させることになりました。
「メタレーサー」は、VFN%と同じようにカーボンプレートが搭載されたレーシングで、海外選手の露出が目立ち、話題となっているシューズなのですが、今回もっと”数撃ちゃ当たるお願い作戦”ではダメだったのかな、と思ってしまいました。アシックスは、堅実なブランドだし、そのあたりは慎重に行ったのか、ハタマタ”数撃ったの結果”が2名だったのか、知る由もないですが、とにかく、箱根駅伝2020において存在感は薄くなってしまったことは間違いありません。
やはり、アシックスは、チームウエアのブランドとして、シューズでも選手との密接な関係性を築くことはできたかもしれません。2020年では本線に出場出来ませんでしたが、かつて山梨学院大学のような関係性はモデルケースであったはずです。その意味では、ミズノはそこに力を注いて、今大会を迎えたブランドアシックスとは対照的なブランドであったと言えるでしょう。
ミズノはチームウエアのサポートが6校と、その優位性を背景に2区、8区以外の残り8区間で、ミズノのシューズを着用している選手がいる状況を作り出すことに成功しました。特に、創価大学や日本大学、国士舘大、法政大学の4校とのウェアスポンサーの大学との良好な関係をうかがわせます。
それらの大学選手で、それぞれ1名〜数名の着用があり、その集合体が8区間なんとか9足だったわけです。しかし、これは、黒船来航のこの逆風下では”大きな9足”、テレビ中継で、各中継所では、毎回のようにミズノの謎の”白いシューズ”が映るわけですから、サスペンスドラマのトリックがごとく、その仕込みは十分成功したと言えます。多くの視聴者にはもっと謎めいて、どこのシューズ?だったかもしれません。
写真 藤原撮影
つまり、アシックスとミズノは、同じような足数で、見た目としては、”呉越同舟”同じようにお互い黒船にそのシェアを奪われた形でしたが、その中身は大きく違ったと言ってもいいかもしれません。結局、視聴者の印象に残ったのは、結局、”赤いシューズ”ではなくて、あの”白いシューズ”だったはずです。
ミズノも簡単に言えば、選手に対しては、アシックス同様、未発売の開発中のカーボンプレートプロトタイプレーシングで釣った形です。それでも、学生も”履いてくれ”、の情だけでは履いてくれない時代。前回書きましたように、210名の中であの青山学院大学すら働いたある種の力学あるわけです。そう言ったナイキという黒船来航下、そりゃ簡単にはいきません。ですから選手にも、やはり、VFN%のようなタイムアップ効果(精神的でも)が期待ができるシューズであること、それが最低条件だったと言えますね。
アシックスもミズノもその意味では同じような作戦でしたが、それだけではなくて、ミズノは、今回ところ構わずと言ったら失礼ですが、通常は自前で購入している選手や、快く着用を快諾してくれた選手を中心に、5区を走って前回区間賞の法政大学青木選手のような”目をつけている”選手も含めて、「この選手に?」と言った印象の選手も含めた必死のアプローチが感じられました。まさにホームページにある「本気の反撃」のフレーズはこのことかもしれません。
https://www.mizuno.jp/track_field/waveduel/?pid=cstop_tf
その結果の9足だったのです。これが数足ではアシックスと同じような存在感になったことは安易に想像できますが、ミズノにとっての”変わらなきゃ”、は、アシックスのそれよりも大きかったのかもしれません。今回の”白いシューズ”の存在感は、今回の箱根駅伝で明らかに光ったと言えます。
参考ブログ→アシックスの変わらなきゃ、の本気度 〜シューズアドバイザー日記〜
しかも、最高の結果として、創価大の10区嶋津選手がそのシューズで区間賞、そして区間新を樹立、そのシューズに対する機能性としての期待感も持たせることに成功しました。これは大きなアドバンテージになりましたね
。
写真:日本テレビ
基本的には、ニューバランスのフューエルセル5280と色とヒール部のデザイン酷似していて、とても分かりづらい、あの真っ白のシューズは、既製品販売店限定で発売されている「ウェーブデュエル3Dニット」をベースにしたシューズで、こちらにはミズノ得意のプラスティックプレート(スパイクに使う硬質ペバックス)なのですが、ズバリ、カーボンプレート入りのシューズでミッドソールの検証をしているのではないかと思います。
写真:STEPスポーツブログより
まさに、これぞ、VFN%などでナイキに多用された手法で、SNSなどで「ナンダ?」を増やすことは、プロダクトリリースまで、”期待感のバネ”が溜められている状態になります。今回の箱根駅伝ではその意味では成功したと言えますね。
とにかく、今までミズノがこんな戦略ととってきたことを見たことがありません。堅実な、石橋を叩いて渡るようなミズノが、こんな”公共の面前”で、プロトタイプを試すなんてなかった取り組みです。しかし、そうは言っても、堅実なミズノではありますので、すでにほぼ完成形に近いづいていると推察します。
ちなみに、このタイミングでもう少し詳細をリークしてもいいと思いますが、その辺りは良きにも悪しにも、そこはミズノですね。それは今後に期待したいです。
とにかく、ミズノは、やはり、今回ナイキには大きく離されたものの、4.3%、9人ではありますが、シェア2位を死守。やや変われないアシックスに対して、今回のミズノの戦略は、サプライズが十分あり、まさに死守したシェア2位と言えますね。
ミズノは、存在感を失っていた北米でも、ニット技術などの機能性を背景に、ランニング専門店で好感が持たれていて、徐々に売り上げやシェアを回復傾向であり、アシックスとはやや対照的な状況になっていますが、まあ、シューズアドバイザーとしては、どっちにしても「メタレーサー」、「ミズノプロトタイプ」、双方の商品化が今から楽しみです。
〜ジャストフィットのお手伝い〜
藤原商会代表:シューズアドバイザー 藤原岳久
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