あまり報道されない大迫選手がもたらした成果〜シューズアドバイザー日記〜

  • 2017.04.22 Saturday
  • 12:29

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

 

さて、みなさん。今年のボストンマラソンはご覧になりましたか?1897年に15名の出走、10名の完走ではじまった伝統と歴史ある大会です。どうも日本人にはイマイチピンと来ないのですが、メインスポンサーはアディダス、ただシューズメーカー各社限定カラーの商品をこの時期に発売するようなアメリカ人にはニューヨークシティーマラソンと並んで、一大イベントです。

 

今年の大会は暑さもあり、タイム的には物足りなかったけど大迫選手がやってくれましたよね。2時間10分台での3位。タイム自体よりもほんとに強かったレース、あれだけレース全体のペースの上げ下げがある中、しかも後半タイムアップして振り落とされる中でうまく対応しましたよね。5000、10000mでも強い彼ですが、フルマラソンにも適性がありそうです。

 

 

 

そんな快挙として大迫選手の活躍は、日本でも記事レベルではたくさん報道はされましたが、足元の報道は全くといってありませんでした。大迫選手が履いていたシューズは、『ナイキズームベイパーフライ4%』です。実はこのシューズ、男子の1位、3位(大迫)、女子の1位、3位が履いていました。変わったネーミングです、同じ力で走っても4%ランニング効率が上がるシューズで、現在の世界最高記録から4%効率があがると、サブ2が達成されるところに由来しているそうです。

サブ2?聞きなれない言葉ですが、世界的にマラソンではいま注目されているマラソンで2時間を切るという意味の言葉です。日本では、2時間6分台の記録すら、日本最高記録が10年以上破られていない低迷ぶりですが、世界は2時間ギリを本気で目指しています。

 

シューズに話を戻しますと、ズームベイパーフライ4%は、今までの常識や概念をぶち壊す、超厚底レーシングシューズです。

 

現在日本は、レーシングシューズに対する考え方が、インターナショナルスタンダードとは全く逆です。世界記録が出たアディダスアディゼロジャパンブースト2は、ドロップ10mm、見た目はトレーニングシューズにしか見えない、日本ではサブ4シューズ、マラソン4時間を切るためのシューズとして紹介しています。

 

しかし、そのシューズで実は世界記録が出ているという不思議、というかそのギャップをそれはそれとして放置していることが日本の低迷とも無関係ではないとわたしは考えています。日本人と言えば、金栗四三さん以来の伝統のマラソンシューズは、むしろ薄底ですよね。これは足袋から発展した日本独自のシューズラインとも言えます。路面環境が著しく変わった現在でも同じ考え方なのはむしろ不思議なのかもしれません。

 

そして、かつてそんなこともなかったはずですが、いつの間にかその薄底ですべてのトレーニングをするような習慣を持ったランナーが増えました。現代の名工、三村仁司さんの影響は少なくないでしょう。基本的にインターナショナルスタンダードでは、トレーニングシューズとレーシングシューズをシーンによって履き分けます。

 

そんなガラパゴス日本でも、少しずつですが、大迫選手の活躍で「履き分け」をする選手が目立つようになってきています。まず直接的な影響を受けたナイキ契約の大学やアスリートで増えてきています。これこそ本当に報道されませんが、固定観念の強い、保守的な日本人選手への大迫選手が与えた大きな影響だと思います。

 

大迫選手が所属するナイキオレゴンプロジェクトは、当然ナイキです。ユーチューブなどでみれる彼らのトレーニング風景では、とにかくシューズを履き替えるシーンが目立ちます。ポイント練習では、トレーニングシューズからスパイクへ。フィジカルトレーニングではナイキフリーのようなベアフットを履くなど、ナイキはとてもしたたかで、かつ当然のことですが、選手を通じて、ブランドイメージをしっかり、ちゃっかりつけることに成功しているわけです。

 

薄底ですべてを行う日本式の発想の根幹思想は、足を作るというような『鍛える』というコンセプト。逆にいうとシューズをはじめ道具には頼らないわけです。ただこれは鍛えて、そのコンディションを保持するというシンプルな発想に欠けると思っています。大会前になると「故障」して棄権という選手も少なくないし、指導者はきついトレーニングができるランナーが減ったという根性論に終始しています。

 

鍛えるのは大いに結構、しかし、調子がピークになったり、下降気味になれば、コンディションを保ったり、整えるシューズがあってもいいと単純に思います。日本マラソン界はいまこそインターナショナルスタンダードを習ってみるときかもしれません。

 

まあ、とにかく大迫選手の影響力は、実はこういったところにも現れているのですが、もっとびっくりなのは、話がやや戻りますが、ナイキズームベイパーフライ4%のような超厚底のシューズをも、着用する若手のランナーが出てきたことです。東海大の鬼塚選手しかり、旭化成村山選手しかりです。これはびっくりです。こんな薄底=レーシングというような固定観念を捨てたランナーの中から、わたしは未来のスーパーエース、東京オリンピックの星が出てくるのではないかと思いたいです。

 

日本マラソン界の低迷の一因として語られる「箱根駅伝」、実は多くのコーチや業界、ランナーのシューズに対する偏見、固定観念がなくなることで、金栗四三さんが当初目指したマラソン発展のための大会としての役割を再度担い、オリンピックで活躍する選手を輩出するかもしれません。

 

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