2017箱根駅伝のシューズ事情その1 〜シューズアドバイザー日記〜

  • 2017.01.16 Monday
  • 11:14

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。


さて、箱根駅伝盛り上がりました。わたしも大学時代、微力ながら母校で箱根駅伝に関わっていたのもあるのか(選手として箸にも棒にもかからずでしたが・・・付き添い専門)、1/3の箱根が終わると、今も昔もまるで1年が終わってしまったかのような錯覚に毎年とらわれますね。しかし、最近の箱根は、わたしたちのころからは様変わりしてますね、沿道には”黄色い声援”も。選手というよりアイドルのような感じです、ほんと。そして、レースは人気も、実力も青山学院大学が圧倒。この勢いで4連覇もしてしまいそうです。


さて、シューズも当然そういった華やかな世界なので、シューズ各社この2日間に毎年しのぎを削っています。表は各校のユニフォームとシューズ使用状況です。



はっきり言って元日のニューイヤー駅伝と比べると全く注目度が違うわけです。(これがシニア停滞の一因か、と言われて久しい)ブランドも1年かけて、大学との関係を築いてきています。箱根駅伝での露出=コマーシャルになりますからね。


そして、箱根駅伝に関われているシューズメーカーは、たった5社です(ウエアは各監督関係が強そうなデサント&クレーマージャパンも含めて7社)。全出場選手210名が「たった5社」のシューズしか履いていない、ということも箱根駅伝ビジネスの特異性を表しています。アンダーアーマー、ブルックス、プーマなどは入る余地もありません。とても選手の志向も閉鎖的、かつビジネスチャンスは無限にあるが、新規参入は容易でないといった世界です。


ブランドとして今年も視覚で圧倒したのはナイキでしょう。サポートしている東洋大は2位でしたが、10人全員がナイキを着用しています。それもあの” オリンピックカラー " 目立ちに目立ちました。1区は区間賞と取った服部選手をはじめ6人が着用していましたが、実はミズノはそれを凌ぐ8名着用していました。目の錯覚効果は抜群でしたね。


同じく山梨学院大学がアシックスを全員が着用していましたが、何しろ1区からずっと下位でしたので、露出も限定的でした。しかし、単純に選手全員が着用して、露出が増えれば、ブランドしして投資した分の費用対効果が満たされるというものです。逆に王者アディダスのように、フィジカルを担当する中野ジェームス氏まで派遣投入までして、青山学院大学の選手が使用率100%ではないのは、関係者も少し寂しいところでしょう。


しかし、選手も自分の好みやジンクスなどもあるで、それはしょうがないと言えば、しょうがないです。そもそも、大学に入る前からのつながりもあるでしょう。ブランドもシューズの宣伝広告を狙って、「1種類のシューズ」を「同じカラー」にして選手に履かせようとしますから、当然合わない選手もでてくるでしょう。合わない選手は、カスタムオーダーで合わせていくということも考えられますが、チームのエースならまだしも10番目の選手なら、表彰式だけ履いてくれれば良い、という選択肢になるでしょうね。


そのような状況をクリアにする策の一つとして、アディダスが取った戦略は、シューズ職人の三村仁司さんにシューズをカスタムさせる方法です。広告効果と選手ケアが一緒になった得策でした。しかし、2017年は” 三村シューズ度 "は非常に低くなっています。9名中、3名。初優勝したときと状況は一変しています。去年からミズノからシフトして、アディダスを履きだした一色選手は、はじめから市販品です。


特出すべきは、東洋大で10名着用させたナイキは、そういった広告と足型という現実的な問題を違う方法でクリアしていることです。選手は、先のリオオリンピックでも目立ったオリンピックカラーを履いていているのですが、みな同じ品番のようで、実は2種類(1/18追記 4区の選手がストリーク6を履いていました...3種類です)から選んで履いています。同じ色なんでわかり得ませんが、ルナスパイダーとズームスピードレーサーです。


つまり選手は、足型や反発感、接地感など、レーシングシューズでの大事な好みをある程度選べたということです。カスタムせずにです。この両者は同一ラストではなく、やや形も違います(ほんと少しですけどね)。実はこれはオリンピックではもっとたくさんの種類のシューズが”あの色”だったので、ナイキとしては、成功体験を箱根で再現した形だと言えるでしょうね。


あのシューズ目立つな→ あれほしいな→ 店頭にはなんらのオリンピックカラーが在庫している、という展開です。商業的にも成功して、尚且つ選手にも無理させず、カスタム対応もしない。まさに一石二鳥、三鳥ぐらいでしょうか。今回もナイキはしたたかでした。


ただこれはミズノも同じです。黒字にオレンジが入ったカラーリングは、ソール形状からみて、ウエーブクルーズとエンペラージャパンを履いていたようです。(アシックスはほとんどがソーティーマジックRPでしたが・・・着用数は首位です)


しかし、どちらにしても選手の評価する商品は、「ジャパン企画の商品」のみです。ナイキにはズームストリークやルナレーサーというインターナショナル企画レーシングがありますが、それを箱根の選手が履くことはありません。そればかりか、実は参入5社の提供シューズは、オールジャパン企画です。210名中、インターナショナル企画のものを履いていたのは数名。選手が評価するのか、メーカーが提案するのか、分かりませんが、まず箱根駅伝に参入するには、日本企画があるという条件が必要ということかもしれませんね。


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