レーシングシューズは人と一緒でなくていい! 〜シューズアドバイザー日記〜
- 2016.02.23 Tuesday
- 08:27
京都マラソン走ってきました!自己記録からは3分遅れの、全体では28位の2時間39分07秒でしたが、目標通り、45〜49歳の年代別では優勝できました!今回は、非常に向かい風の場所が多く、(特にラスト5Kは風と坂...)またコースはお世辞にも高速コースとは言えないコース(賀茂川は未舗装コースもあり!)でしっかり走れたのは自信になり、次につながるレースになったかな、と思います。福岡国際マラソンでの失速もこれで晴らせました。(福岡国際マラソンの現時点での参加標準もクリアできました)
さて今回の相棒、レース用シューズですが、東京マラソン前後から使っていたアディダスブーストジャパン2を一端変更して、ナイキルナテンポ1を使用しました。この大会にむけてレーシングシューズをいくつか試した中で一番しっくりくるこのシューズを選びました。このレースシューズは京都での快走を大いにアシストしてくれました。おかげで翌日からランニングが出来るほど疲労感が少ないです。
フルマラソンでは、1キロあたりのペースがわたしのレベルでは高速になりません、今回のレースでも平均で1キロ3'46”ペースですし、まだ何とか1000mやれば3分そこそこで走れるスピードからすれば、そんなに速くないわけです。ですからフルマラソンでわたしがレーシングに求めるものは、地面との適度な距離感だったり、適度に反発感はもちろんほしいですが、メインは体の傾きを作ってくれたり、クッションや安定といったサポート感を持った【トレーニングシューズ要素】が強いものになります。このレーシングシューズに対する考え方は、わたしは多くのランナーにフィットするのかなと思っています。ご自身のフルマラソンの目標ラップを考えてみてください。そんな薄い箱根ランナーのようなシューズの必要あります?
今回履いたルナテンポ1は、8mmドロップ(前後差)でしっかり傾斜があって、ソールにも厚みがあって、トレーニングシューズだと思って履いているランナーさんも多いかもしれません。このシューズは、尚且つ、片足212.6g(27.0cm)ですから軽量です、わたしの希望する上記の条件を満たしてます。また非常に感覚的な表現ですが、一番このシューズを選んだ理由は、”トレーニングで自然に良いタイム”が出るからといってもいいでしょう。ペース走やインターバルトレーニングで、「このくらいのペースかな?」というような感覚よりも「あれ?こんなペース!」というようなやや速いペースで走れてしまう、ってことです。自然にそのペースでアシストしてくれる要素がなければ、履く意味がないですからね。レーシングシューズをわざわざ履く理由として、この感覚って一番大事じゃないですか?
もちろん重量・前後ドロップ差などの頭でっかちなデータはシューズ選びとしての目安として大事ですが、これがすべてではありません。自分自身が求めるスピードで満足行くアシストがなければシューズは履く意味が薄れてしまいます。遅いペースで満足の行くアシストがあるものもあれば、速いペースではじめて満足の行くアシストがあるものがある、シューズはそういうものです。ですからマラソンのようなミドルペースで満足行くシューズは、そのペースでのアシスト感をもう一度シンプルに考えるとクリアになります。とは言ってもなかなか選ぶのが難しいとは思いますが、しっくりくるものがあったときにはマラソンの自己ベスト請負シューズに必ずなってもらえます。わたしが現にそうです、45歳、と言っても10歳から走っていて、17歳で初マラソンとベテランおじさんランナーのわたしでも、マラソンでのパフォーマンスを保ってくれているのはシューズたちであり、それもその要素の大きなウエイトを占めていると感じています。
さて、その感覚を確かめるには、キーとして乳酸作業閾値(LT)ペースのトレーニングで履いてみることにあります。そこでのトレーニングで「あれ?」が起きるシューズを選んでいます。マラソンペースを無酸素域のペースに設定しているランナーはいないと思います、大体血中の疲労物質乳酸がたまっても処理ながら走れる程度のスピード、LTそれより更にやや遅めのペースを設定しているはずです。まあ、だからそのタイムでの完走の現実性もあると言えます。わたしの場合、LTペースは3'30"前後です、マラソンに向けてのトレーニングはそのペースがキーとなりますから、そのペースで実際にレースシューズを使用して何度か確かめます。そこで良い感覚のものを選んでいます。
そして、みなさんに一番伝えておきたいのことは、他のランナーと必ずしも同じでなくてもいい、もしくは同じである必要がないということです。仲間が、速く走れるランナーが、雑誌がそう言っていたという情報は、情報として受け取って、自分自身のレーシングシューズ選びは別のしっかりとした上記のように自分目線をもつべきです。
先日USAのオリンピックマラソン選考会があり、あのゲイレン・ラップが優勝しました。彼はロンドンオリンピックの10000m銀メダリストで26分台の持ちタイム、大迫くんのチームメイトです。彼のシューズを見てください。
他のナイキアスリートがストリーク最新版(と思われる)ものと履いているのに対しての彼のシューズは、アッパーこそ同じであれど、シューズのソールにはトレーニングシューズのものが使用されているようです。ホカオネオネとも思える超厚底のシューズですね。まあ、3分ペースで心拍数が150あたりという彼からすれば、このシューズ選択で、というのは分かりますが、これをアドバイスするチームとしての考え方の柔軟性に脱帽です。トレーニングシューズですよ、びっくりですが、彼の結果を見るとベストな選択だったのでしょう。ぜひフルで自己ベストが停滞とか、レース後半で足がボロボロになってしまう、とかそういうランナーの方こそこれぐらい先入観をなくしてレースシューズを選んでみると良いかもしれません。
最後にもうひとつ、レースシューズのフィット感が良いといって、買っていきなり本番での使用は、残念な結果になる可能性が高いです、ある程度はトレーニングやレースで試してみてからの使用をお勧めします。とは言ってもボロボロになるまで履くのはNGです、レーシングシューズはシューズとしての耐久性に優れません、上記のようなペースでのとっておきのトレーニングで大事に【もったいない感覚】を発揮して使って、ある程度新鮮な状態で本番をむかえてください。短いレースで何度か試すのも良いアイディアです。トレーニング→ 短いレース →マラソンレースの順番で使用するとうまくいくでしょう!
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さて今回の相棒、レース用シューズですが、東京マラソン前後から使っていたアディダスブーストジャパン2を一端変更して、ナイキルナテンポ1を使用しました。この大会にむけてレーシングシューズをいくつか試した中で一番しっくりくるこのシューズを選びました。このレースシューズは京都での快走を大いにアシストしてくれました。おかげで翌日からランニングが出来るほど疲労感が少ないです。
フルマラソンでは、1キロあたりのペースがわたしのレベルでは高速になりません、今回のレースでも平均で1キロ3'46”ペースですし、まだ何とか1000mやれば3分そこそこで走れるスピードからすれば、そんなに速くないわけです。ですからフルマラソンでわたしがレーシングに求めるものは、地面との適度な距離感だったり、適度に反発感はもちろんほしいですが、メインは体の傾きを作ってくれたり、クッションや安定といったサポート感を持った【トレーニングシューズ要素】が強いものになります。このレーシングシューズに対する考え方は、わたしは多くのランナーにフィットするのかなと思っています。ご自身のフルマラソンの目標ラップを考えてみてください。そんな薄い箱根ランナーのようなシューズの必要あります?
今回履いたルナテンポ1は、8mmドロップ(前後差)でしっかり傾斜があって、ソールにも厚みがあって、トレーニングシューズだと思って履いているランナーさんも多いかもしれません。このシューズは、尚且つ、片足212.6g(27.0cm)ですから軽量です、わたしの希望する上記の条件を満たしてます。また非常に感覚的な表現ですが、一番このシューズを選んだ理由は、”トレーニングで自然に良いタイム”が出るからといってもいいでしょう。ペース走やインターバルトレーニングで、「このくらいのペースかな?」というような感覚よりも「あれ?こんなペース!」というようなやや速いペースで走れてしまう、ってことです。自然にそのペースでアシストしてくれる要素がなければ、履く意味がないですからね。レーシングシューズをわざわざ履く理由として、この感覚って一番大事じゃないですか?
もちろん重量・前後ドロップ差などの頭でっかちなデータはシューズ選びとしての目安として大事ですが、これがすべてではありません。自分自身が求めるスピードで満足行くアシストがなければシューズは履く意味が薄れてしまいます。遅いペースで満足の行くアシストがあるものもあれば、速いペースではじめて満足の行くアシストがあるものがある、シューズはそういうものです。ですからマラソンのようなミドルペースで満足行くシューズは、そのペースでのアシスト感をもう一度シンプルに考えるとクリアになります。とは言ってもなかなか選ぶのが難しいとは思いますが、しっくりくるものがあったときにはマラソンの自己ベスト請負シューズに必ずなってもらえます。わたしが現にそうです、45歳、と言っても10歳から走っていて、17歳で初マラソンとベテランおじさんランナーのわたしでも、マラソンでのパフォーマンスを保ってくれているのはシューズたちであり、それもその要素の大きなウエイトを占めていると感じています。
さて、その感覚を確かめるには、キーとして乳酸作業閾値(LT)ペースのトレーニングで履いてみることにあります。そこでのトレーニングで「あれ?」が起きるシューズを選んでいます。マラソンペースを無酸素域のペースに設定しているランナーはいないと思います、大体血中の疲労物質乳酸がたまっても処理ながら走れる程度のスピード、LTそれより更にやや遅めのペースを設定しているはずです。まあ、だからそのタイムでの完走の現実性もあると言えます。わたしの場合、LTペースは3'30"前後です、マラソンに向けてのトレーニングはそのペースがキーとなりますから、そのペースで実際にレースシューズを使用して何度か確かめます。そこで良い感覚のものを選んでいます。
そして、みなさんに一番伝えておきたいのことは、他のランナーと必ずしも同じでなくてもいい、もしくは同じである必要がないということです。仲間が、速く走れるランナーが、雑誌がそう言っていたという情報は、情報として受け取って、自分自身のレーシングシューズ選びは別のしっかりとした上記のように自分目線をもつべきです。
先日USAのオリンピックマラソン選考会があり、あのゲイレン・ラップが優勝しました。彼はロンドンオリンピックの10000m銀メダリストで26分台の持ちタイム、大迫くんのチームメイトです。彼のシューズを見てください。
他のナイキアスリートがストリーク最新版(と思われる)ものと履いているのに対しての彼のシューズは、アッパーこそ同じであれど、シューズのソールにはトレーニングシューズのものが使用されているようです。ホカオネオネとも思える超厚底のシューズですね。まあ、3分ペースで心拍数が150あたりという彼からすれば、このシューズ選択で、というのは分かりますが、これをアドバイスするチームとしての考え方の柔軟性に脱帽です。トレーニングシューズですよ、びっくりですが、彼の結果を見るとベストな選択だったのでしょう。ぜひフルで自己ベストが停滞とか、レース後半で足がボロボロになってしまう、とかそういうランナーの方こそこれぐらい先入観をなくしてレースシューズを選んでみると良いかもしれません。
最後にもうひとつ、レースシューズのフィット感が良いといって、買っていきなり本番での使用は、残念な結果になる可能性が高いです、ある程度はトレーニングやレースで試してみてからの使用をお勧めします。とは言ってもボロボロになるまで履くのはNGです、レーシングシューズはシューズとしての耐久性に優れません、上記のようなペースでのとっておきのトレーニングで大事に【もったいない感覚】を発揮して使って、ある程度新鮮な状態で本番をむかえてください。短いレースで何度か試すのも良いアイディアです。トレーニング→ 短いレース →マラソンレースの順番で使用するとうまくいくでしょう!
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2/24(水)13:00〜 横浜 みなとみらい店 3名募集
2/26(金)13:00〜 東京 オリナス錦糸町 3名募集
2/27(土)18:00〜 辻堂 テラスモール 残り1名募集
2/28(日)15:00〜 東京 オリナス錦糸町 2名募集
3/2(水)13:00〜 ※横浜みなとみらい店or 辻堂 3名募集
3/5(土)17:00〜 横浜 みなとみらい店 2名募集
3/6(日)13:00〜 東京 オリナス錦糸町 3名募集
3/6(日)18:00〜 東京 オリナス錦糸町 2名募集
3/9(水)13:00〜 ※東京オリナス錦糸町or 横浜 3名募集
3/15(火)13:00〜 ※東京 オリナス錦糸町or 横浜 3名募集
3/15(火)18:00〜 ※東京 オリナス錦糸町or 横浜 2名募集
3/16(水)13:00〜 横浜 みなとみらい店or 辻堂 3名募集
3/20(日)18:00〜 東京 オリナス錦糸町 2名募集
私は主に5キロのロードレースに出場しているのですが。
週2回のインターバルはウェーブクルーズ等で実施していて、それ意外は10kジョグなんですがジョグの時はウェーブライダー等の厚底を履いたほうがいいのですか?
それとも練習やレースでも5kや10kしか走らないならジョグでもターサー辺りを履き素早い足捌きや地面の接地や着地を意識したほうがいいですか?
すみません、コメント頂けたことに気づいていませんでした。他のブログにあるように、トレーニングシューズを使って良い回転を作るべきだと思いますよ。