箱根駅伝に見るシューズ事情 〜シューズアドバイザー日記〜

  • 2016.01.16 Saturday
  • 08:00
今年の箱根駅伝は下馬評通り、青山学院大学の圧勝でした。出走した10人の持ちタイムが6区の1年生以外28分台という実力通りの結果だったとも言えるでしょう。我が母校東海大は4区間ブレーキもあり、ある意味期待通りの定位置の5位。ただ上位で安定してきましたね。(今では入部条件が15分切りだということ、当時のわたしでは入部すらできるレベルでありませんからOB面できませんが・・・)

さて、箱根駅伝にみる足元のギア事情はどうだったでしょうか?下記表が今回のブランド別の着用詳細です。日本人アスリートには圧倒的にミズノに軍配があがりますね。次いでアシックス、ナイキ、アディダス、NBなりますが、何しろ大学アスリートはこの5社のシューズしか履いていないのですからある意味、この鎖国感すごいです。ブルックスとか、サッカニーなどアメリカでシェアの高いブランドは皆無ですね。ユニフォームはアシックス、ミズノ、ナイキが5大学、NBが2大学、アディダスが1大学というバランスですが、ユニフォームに対しての着用セット率はアディダスが90%で圧倒的。ミズノは40%と選手個別での対応を強化しているのでしょうか。NBは2大学にユニフォームを着用してもらっていますが、上武大学に関してはシューズはNB率ゼロ。販売促進戦略としてはこらえどころの結果となっています。

また箱根駅伝という舞台は、新商品リリースのタイミングで各社商品アピール合戦のときでもあります。実際に放送中足元が気になった方も多かったのではないでしょうか?アディダスブーストは濃い青、ナイキルナスパイダー・スピードレーサーはピンク、とこの2社が目立つカラーリングのシューズで、昨年は視聴者の目を釘づけにしました。実際その後のセンブーストのセールスは好調であったようです。

さて、今年は王者ミズノも同じ戦略で、スカイブルーとライムイエローのクルーズエキデン、2番手アシックスもアシンメトリー黒白のソーティージャパンSEIHAをメインにしていました。しかし、軍配はやはり今年もこの2社でしたね、アディダスはショックグリーン、ナイキはブライトクリムゾンのルナスパイダーR6、スピードレーサー6が圧倒的に目を引きましたね。


ちなみにセンブースト2の鮮やかなグリーンのシューズは、やはり三村氏のミムラプレミアム仕様になっている選手ばかりでした。みなさんが店頭で購入できるセンブーストとはソールの仕様が全く異なるものです。センブーストのアッパーにアシックスのソーティーマジックのソールが付いているミムラプレミアムと言われる特別仕様のシューズです。もともとアシックスに所属していた三村氏ならではのシューズと言えます。そして提供を受けているばかりでなく、購入している選手もたくさんいて、決して安価なシューズではありません。(参考記事 http://f-shokai.jugem.jp/?eid=44)

「選手なんだからカスタムは当たり前なんでしょう」という意見が多いかもしれませんが、現在世界的にはマイノリティーな考え方です。デニス・キメットが作った2時間2分57秒の世界記録もブーストジャパン2の既製品で作られました。(参考記事 http://f-shokai.jugem.jp/?eid=41)箱根駅伝や実業団のマラソンの界は言わばガラパゴス的な世界であるとも言えます。そもそも素材的にもフィット感が最大限に出せるランニングシューズは他のどのカテゴリーのシューズよりもカスタムという考え方が絶対的ではないはずです。神がかり的な要素が強いような気がします。

しかし、今回はそれにも変化を感じました。青山学院大学の出走した選手10人のうち、1区を走った久保田選手以外がSENブースト2で走りましたが、そのうち2区の一色選手、3区の秋山選手、10区の渡辺選手は、ミムラプレミアム仕様ではなくて、市販品仕様のSENブーストで走ったようです。特に一色選手は今までずっとミズノユーザーのアスリートでしたからアディダスへ変更したこともそうですが、三村氏に作ってもらわないという興味深い選択をしています。個人的ではありますが、市販品仕様でも反発が得られ、使いやすい商品ではないかと思うのですが・・・ちなみに選手の入れ替えもあり、一概に言えませんが、昨年までは100名近いミズノランナーは大きく減り、一色選手のようにアディダスを使う選手が増えている状況のようです。

トレーニングシューズ使用と中野ジェームス氏が徹底させた体幹トレーニングの継続もあって故障しない体作りがしていれば、レーシングシューズの役割ははっきりしてくるわけです。言わばそれ以上でもそれ以下でもない、ギアとして使いこなせばいいわけです。何もシューズを自分に何もかも合わせる必要はプライオリティーが高いと思えません。そう言った意味では、商品を提供するだけのような関わり方から一歩進んで、アディダスはブランドとしてのアスリートとの関わり方に新たなスタイルを持ち込んだと言えます。しかし、それはすごいことですが、自分たちの自信を持って投入した商品、SENブースト2を共同開発とは言え、一方ではカスタマイズさせるという2面性がとても理解できません。理想と現実と言えばそれまでですがね。

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