外反母趾ランナーに見る足の使い方、それを補助するシューズの考え方〜シューズアドバイザー日記〜
- 2020.06.10 Wednesday
- 15:46
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
わたしが開催している「ズバリ!シューズ選びのコツ教えます!お買いものツアー」のコンサルにいらっしゃる方で外反母趾に悩むランナーは少なくありません。もはや痛いのが当然、痛み止めは当たり前のようなSNSの投稿は、本人は慣れているのでしょうけど、目を覆うばかりです。
わたしに出会った方で救えた方と救えなかった方がいるのは正直なところですが、症状をクリアにしたランナーは、とても健康的なランニングを続けてくれています。少しでも快適になる“お手伝い“にようにこの記事を書きたいと思います。
ランニングがスポーツである以上、痛いことが日常的なのは非健全です。痛みをランニングライフに工夫をすることで根本解決する力を体に持ってもらうのが理想です。それがスポーツです。健康になるためにはじめたことが不健康である、おかしいですよね。
それに、痛いのにかんばる、はクンレンです。ランニングはスポーツです。
<外反母趾の考えられる原因>
まずはどうして外反母趾に悩むことになったのでしょう。
これは先天的な遺伝性問題、後天的、加齢、履き方、シューズ選びなどシューズによる影響、ランやウォークの動作(フォーム)、体の使い方や歩き方も問題など様々ですが、きっとそのひとつだけが原因ではなく、複数の原因があることがほとんどでしょう。
ランニングをしたいなら、まずライフスタイルを疑って欲しいです。シューズの選び方、履き方、歩き方、走り方はもちろんですが、通勤における履物、普段履きのそのサイズ、歩き方です。ランニングしている時間よりも、その他の時間が圧倒的に多いですからね。
もしランニングが原因だとしたら、逆に、ランニングより多いその時間を活用しない手はないですよね。歩いたり、走ったりは日常動作です。踏み込んだ言い方をすると、後天的な要因は、“くつ病“なわけです。シューズを履かなければならなかった症状ではないですか?
<外反母趾によるシューズ選びの間違い>
痛い箇所に当たらないぐらいの幅の広い大きなサイズのシューズは、問題を悪化させます。また、インソールを入れることは解決策というより、ランナーの場合、その途上と考えるべきです。残念ながら、なんでも屋ではありません。
トレーニング量や目標に見合わない、ただシューズの用途が合っていないだけのケースもあります。
そして、その対策は、段階を踏んだケアが必要です。まず、痛みを抑えることがプライオリティーです。適切なサイズ、タイプのシューズ選び、場合によってはインソールでの補助でそれを達成できるならそれもいいでしょう。
同時に、カラダの使い方(足指の使い方)のトレーニングも必須です。タオルギャザーなどで機能性を回復しても、使えなければ同じです。
<カラダの使い方がそれをサポートしていく>
そして、徐々にやっぱりランニングはスポーツですし、技術ですから、段階的にできることを増やしていってほしいと思っています。
内側サポートの強いシューズや、インソールの上にずっと足を乗せていて、解決するのではなく、カラダのできることを増やすイメージです。スポーツなんですから、当たり前といえば当たり前です。
足には靭帯や腱の他に筋肉があり、そう言った単体要素もありますが、全体としてそれをどう調和するか、また脚全体をうまく動かすかは別問題です。しかも、足の健康を取り戻すと言う根本解決を達成できれば、以前よりもランニングスキルも上がりますよね。
圧倒的に多いのが、足さばきの悪さ。接地時間が長い、前足部は使ってないなど全体的に患部に負担がかかるような走り方をしているケースが見られます。歩きの延長で走っているような重心移動が活発でないランナーもいらっしゃいますね。
JUGEMテーマ:ジョギング
とにかく、いちばん残念なのは、痛いのに走り続けること。また薬や病院に言って解決策を求めること、そもそも、そんな簡単な方法で治れば、悩んでいないでしょう。
ハードになるな、スマートにやれ。といつもまわりのランナーには言っています。
<シューズの履きわけのポイントは飴と鞭>
シューズ、インソールにできることは、守ってあげるだけではありません。もちろんそれは大事ですが、時には厳しく、といった“アメとムチ“のシューズ履きわけ術はポイントです。足の裏の足底筋膜にしっかりとした刺激を与えること、指先をしっかり使う動作を身につけることがマストです。
外反母趾ランナーの多くに見られる足裏のタコも、症状改善とともになくなっていきます。むしろそれが改善のサインと言ってもいいかもしれません。
時々外反母趾はひどいですが、痛みがなく、先天性の強い扁平足ランナーで、インソールやオーバープローネイトシューズがなくてもうまく走れるランナーを散見します。これは長い年月をかけて、自然とうまく体を使う方向に進んだせいではないかと思います。
B・ニグ氏の“回内、回外が怪我に直結していない“と言う学術論文もうなづけます。(ただ動作不良には少なくとも繋がると思うので重要ファクターであることは間違いないですが)
つまり、シューズをしっかりし続けることはもちろんですが、カラダの使い方をうまくすることは必須なわけです。
根本的な治療、解決策は本人の強い意志が必要です。ランニングができる、フルマラソンを完走出来る忍耐力と根気のランナーならそれは必ず達成できるはずです。
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藤原商会代表:シューズアドバイザー 藤原岳久
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