ホカオネオネ に象徴されるランニングシューズ新興勢力が伸びるアメリカ専門店市場〜シューズアドバイザー日記〜

  • 2019.12.25 Wednesday
  • 00:18

みなさん、こんにちは。藤原商会代表:シューズアドバイザー藤原です。

 

アメリカには「ランニングスペシャリティーショップ(RSS)」という専門店が各地に点在して、ランニングコミュニティーを作り、ランニングムーブメントを支えています。ランニングパフォーマンスビジネスの15%程度のシェアではありますが、オンラインショップにはない独自の存在感があり、その影響力は大きいです。

 

わたしも10月のシカゴマラソン時に、ロサンジェルスとシカゴのRSSを数件回ってみましたが、強いコミュニティーがあって、そのすべてで、平日でも顧客がいるような活気のあるショップでしたね。

 

ですから、ブランドにとってもRSSでブランドシェアがあることはセールトークとしてもとても重要です。

 

■ ランニングスペシャリティーショップブランドランク

 

2018.4- 2019.4 

2019.1- 2019.7 

2019.1- 2019.10 

1位

ブルックス

ブルックス

ブルックス

2位

ニューバランス

ニューバランス

ホカオネオネ 

3位

サッカニー

ホカオネオネ 

ニューバランス

4位

アシックス

サッカニー

アシックス

5位

ホカオネオネ 

アシックス

サッカニー

6位

ナイキ

ナイキ

オン

7位

ミズノ

オン

ミズノ

8位

オン

ミズノ

ナイキ

9位

アディダス

アルトラ

アルトラ

10位

アルトラ

アディダス

アディダス

出典:NPDグループ

 

ブルックスは、RSSで常に信頼のおけるブランドであり続け、2011年からその地位を保っています。日本ではなかなかここまでの優位性がありませんが、アメリカに行くとブルックスを履いてる人は、ランナー以外でも目立ちますね。

 

そして、2019年1-7月のデータでは、ホカオネオネとオンとアルトラといった新興ブランドがランクをあげてますが、10月までの最新版では、ついに「ホカオネオネ」 が2位にランクされるほどの伸張を見せています。アメリカのランニングシューズの市場は横ばいですが、しかし、新興ブランドは伸張を続けています。

 

その象徴が「ホカオネオネ」 です。

 

 

出典:ホカオネオネ ホームページより

 

ホカオネオネ は2009年にフランスで誕生し、2012年からはアメリカのデッカーズ社がブランドを保持しています。しかし、とても面白いことに、この2009年という時代は、まさにシューズ不買運動=ベアフットムーブメントの最中、そんな一見、逆風下にブランドは生まれます。ホカオネオネとは180度違う、アッパーとアウトソールだけの超低機能シューズ、ベアフットシューズが主流だった時代です。

 

メキシコタラウマラ族をテーマにした”フィクション” クリストファー・マクドゥーガル著「BORN TO RUN」の大ヒットやD.リーバマン博士が雑誌「ネイチャー」で提起したフォアフットストライク、そして、ビブラム社が発売したミニマルシューズ「ファイブフィンガー」大ヒットなど、象徴的な3つ現象が重なって、「ベアフットムーブメント」は絶頂を迎えていました。

 

シューズを履いていても怪我がなくならない、との素朴な疑問に答えるべく、ミッドソールのクッションや安定感というような機能性のない裸足に近いミニマルなシューズで走ることがブームになったわけです。そういった低機能のシューズで、体の機能を引き出すことで怪我をなくす、という論理だったのです。

 

「BORN TO RUN」はフィックションだったにも関わらず、ランナーの多くがトゥルーストーリーのように感じたのは、多くのランナーが同じような怪我の体験があったからに他なりません。アッパーとアウトソールしかないシューズは持て囃され、全盛期はランニングシェアの30%を占めたぐらいです。その主役がトニー・ポスト氏が仕掛けたファイブフィンガーでした。

 

しかし、ファイブフィンガーの売り上げ伸張に隠れて、ベアフットマーケットが縮小していることに気づきにくい構造下、ファイブフィンガーが集団訴訟されるに至って、ついに、ベアフットムーブメントは2014年は大きく縮小していきます。怪我が起こらないメカニズムに明確なエビデンスがなかったことが訴訟で負けた大きな原因でした。

 

この出来事は、シューズに頼るだけではなく、”ランニング動作を見直す”といういい契機になりましたが、なんでもやりすぎは揺り戻しがあります。いろいろやったけど、やはり、クッションは必要、それがアメリカがベアフットムーブメントから得た結論だったわけです。まあ、あまりの”動作主義”であった故に疲れてしまったところもあるんでしょうね。

 

そこに静かに存在感と増していた通常の2.5倍の厚さのミッドソールを持つマックスクッション、ホカオネオネ が注目されたます。まさに時代のニーズにはまったわけですね。

 

ベアフットのミニマルに対して、マキシマルと言われるそのシューズはムーブメントを牽引し、今やどのブランドにも一つはあるマックスクッションシューズの象徴的なブランドになったと言えます。最近は、ナイキヴェイパーフライがレーシングでマックスクッションムーブメントを引き起こしていますが、それは、まさに、もともと時代のニーズをつかんだホカオネオネ のスタイルそのものでもあるわけですね。

 

なんでもガラパゴスな日本ですが、最近は、ナイキヴェイパーフライ現象のように、アメリカと同じような傾向になることも増えてきました。日本の市民ランナーのみなさんも、同じブランドに固執せず、選択肢を増やしてみるのもいいです。それは、新しいブランドに飛びつくということではなく、それは、単純に前に移動していくだけのスポーツであるランニングの楽しみを広げることです。

 

タイムだけではない、爽快感がランニングの魅力です。タイム志向の強い、日本人ランナーこそ、マシュマロクッションのフィーリングを一度は味わってみるべきですよ。わたしは無人島に行くなら、ホカオネオネ のクリフトンは絶対持っていきますね。

 

 

写真:ホカオネオネ クリフトン6 出典:ホカオネオネ ホームページ

 

ランニングの楽しさを再認識させてくれるそんなブランド、アメリカで伸張してるのは頷けます。

 

 

〜ジャストフィットのお手伝い〜

藤原商会代表:シューズアドバイザー 藤原岳久

https://www.f-shokai.com

 

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