ベイパーフライ4%にココロを奪われた選手たち 〜シューズアドバイザー日記〜

  • 2018.09.20 Thursday
  • 19:36

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

 

さて、今回の世界最高記録は、出るべくして出たという言うべきでしょう。エリウド・キプチョゲ選手が2時間1分39分という、従来の記録を1分以上短縮する脅威のタイムを叩き出しましたね。

出典:ナイキホームページ

 

その足元はもちろん、彼のために作られたナイキ「ベイパーフライエリート」でしたが、実は、ナイキシューズでの世界記録奪還は久しぶりのことになります。前世界記録保持者デニス・キメットをはじめ、ウィルソン・キプサング、パトリック・マカウ、ハイレ・ゲブレシラシエと、このところずっと「アディダス」のアスリートが記録を塗り替えてきました。つまり、ベルリンでのキプチョゲの記録達成は同時に、「ナイキ」の悲願であった世界最高記録を奪還した瞬間でした。

 

出典:ナイキホームページ

 

そのいわゆる”キプチョゲモデル”同様の機能があり他のトップアスリートも使用しているモデル「ベイパーフライ4%フライニット」が先日の9/9に日本でも発売されました。

 

前回発売されたときのような、大騒ぎはなく、やや静かな発売状況になったように感じます。今回は、ヤフオクなどでの行き過ぎた過剰な高額取引はないようですし、次に出るズームフライのモデルチェンジ版「ズームフライフライニット」の方に期待が行っているのかもしれません。それとも前回大金はたいて購入したものの魅力を感じなかったのでしょうか?はたまた24000円→26000円(税抜)と値上がりしたのも影響したかもしれません。

 

しかし、そんな市民ランナーの冷静な対応に反して、アスリートでは「VF4%」を溺愛するランナーが目立ってきています。

 

まずは、リオオリンピック女子トライアスロンチャンピョン、グエン・ジョーゲンセン。彼女はオリンピック時には、「アシックス」の選手でしたが、本格的にマラソンを目指すということでナイキバウワーマンクラブの一員になっています。

 

当然クラブ自体のスポンサーがナイキなので、現在はナイキの選手ですが、彼女のVF4%の溺愛ぶりは半端ないです。トラックレースでも普通にVF4%でしたが、現在はついに、VF4%の裏側にスパイクプレートをつけた「VF4%スパイク」を履いています。

 

 

出典:Rolows

 

同じく、バウワーマンクラブ、2017年NYCマラソン女子チャンピョン、シャレーン・フラナガンも同じスパイクを履きはじめています。

 

また先日ヨーロッパ選手権マラソンでビックリする出来事がありました。優勝したコーエン・ナート選手は、ニューバランスのアスリートですが、当日不可思議なシューズで出場し、優勝しました。

 

 

出典:Rolows

 

アッパーは「ニューバランス」RC1400、ソールユニットは「ナイキ」VFのものでした。別々のアッパーとソールユニットをどこかでくっつけてしまったようです。俺だって履きたい!ということでしょうか?ちなみに6位のベルギーの選手はもっとすごい!VFに雑な「N」をペイントしています。もちろん「スウッシュ」は塗りつぶして・・・

 

出典:Rolows

 

日本では日本最高記録を達成したホンダの設楽選手はじめ、ナイキスポンサーの東洋大、ミズノスポンサーだけど多くの選手がナイキ化している東海大と男子が目立っている印象です。

 

また、世界記録が出たベルリンでジュニア時代からミズノを愛用している日清食品の佐藤悠基選手をVF4%をついに履いていました。彼はトレーニングでは、ミズノこのようなシューズを作らせていたにも関わらずの”裏切り”でした。

 

出典:Rolows

 

女子でも日本郵政の鈴木亜由子選手は長らくアシックスの選手でした。彼女も北海道マラソンではVF4%を選択し優勝しました。同僚の関根花観選手も名古屋ウィメンズでVF4%で3位に入ったことも記憶に新しいところです。

 

挙げただけでもたくさんのアスリートが、契約、スポンサーよりも、自身の記録達成へのモチベーション、不利になりたくないといった心理からでしょうか?VF4%にシューズを変更しています。これは日本の選手の場合、サラリーマンランナーなので、多くの選手のメーカーとの契約は、商品提供のような縛りの緩いものなのではないかと推測されます。もしくはチームをサポートするというところも多いのでしょう。

 

その点、日本では大迫傑選手のVF4%への信頼感は他の選手、特に日本人選手のそれとは違う感じがします。VF4%に対する信頼感はもちろんですが、彼はナイキシューズ全般をうまく使い分けて、ハードワークを可能にしていると思います。

 

速いだけでなくて、強い。トレーニングシューズからナイキフリーのようなベアフットまで用途によってうまく使い分け(シューズチェンジ)ている印象です。色々なサーフェス、色々なトレーニングに内容によって、道具(シューズ)を使い分ける、当たり前といったら、当たり前のことです。

 

それは、キプチョゲも同じですね。普段から不整地の柔らかい路面を意識して走っている彼らが、シューズに「しっかり感」を求めて、アスファルトが多い日本人市民ランナーが彼らがレースで履くような頼りないシューズを履く、これは単純な謎です。

 

シューズチェンジはしています!というランナーさんのうちの多くで、実際は同じようなカテゴリー(レーシングシューズだけが多い)のシューズを履いているだけということがあります。

 

わたしは20年前に、同じ体験をニュージーランドでしてきました。薄いレーシングシューズで走っていたら向こうの選手に「よくそんなシューズで故障しないね?」って言われたものでした。

 

やはり我々市民ランナーは、わたしも含めて、アスリートのようにどこまでも記録が伸びるわけではありません。ですから、速いだけではなくて、強い、という要素は我々、市民ランナーにこそ必要な要素だと思っています。

 

前出のシャーレン・フランガンは、「VF4%を使うとレースを走った後の疲労感がとても少ない」といっています。本当はここが、VF4%の最も大きいメリットなのかもしれませんね。

 

 

〜ジャストフィットのお手伝い〜

F・Shokai 【藤原商会】代表:

シューズアドバイザー  藤原岳久

https://www.f-shokai.com

 

ランニングショッププロジェクト シューズ選びのコツ開催中!(10月8日〜10月13日)

https://www.f-shokai.com/お買いものツアー随時開催中/running-shop-de-お買いもの/

 

10/9   15:00〜1名、18:30〜2名 募集

10/10 15:00〜1名、18:30〜1名 募集

10/11 15:00〜2名、18:30〜1名 募集

10/10 15:00〜2名 募集

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>

ランニングシューズ購入はこちら!

ランニングシューズ購入はこちらも!

selected entries

categories

archives

recent comment

  • マラソン大会”ブランド枠”はランナーのため 〜シューズアドバイザー日記〜
    shinichiro handa (03/18)
  • 2018年箱根駅伝シューズシェアとそれが意味するもの〜シューズアドバイザー日記〜
    ハマダコウスケ (01/13)
  • ブレイキング2がもたらしその成果 その1 〜シューズアドバイザー日記
    Koidhi Suzuki (05/10)
  • オリンピック惨敗、マラソン日本選手のシューズ習慣〜シューズアドバイザー日記
    まー (09/24)
  • レーシングシューズは人と一緒でなくていい! 〜シューズアドバイザー日記〜
    藤原 (05/25)
  • レーシングシューズは人と一緒でなくていい! 〜シューズアドバイザー日記〜
    8男 (02/24)
  • Nike Zoom Structure19 シューズレビュー 〜シューズアドバイザー日記〜
    松井 徹 (12/08)
  • シューズアドバイザー日記 〜ケガをしない、マラソン上達はそれに尽きる〜
    菅川智恵子 (03/05)
  • シューズアドバイザー日記 〜気をつけよう!思考停止の1cmアップ〜
    千葉 はるか (06/22)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM